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【この記事のエキスパート】
司書教諭資格:タクミ
司書教諭と学芸員の資格を保有しているライター。どのようなジャンルの本も幅広く読む。趣味は美術館巡りと図書館通い。コーヒーを飲みながら、一人でゆっくり読書するのが好き。いつか海外の美術館に行ってみたい。
国内を代表する作家の一人「村上春樹」。『ねじまき鳥のクロニクル』や『海辺のカフカ』『1Q84』などの代表作は国内外で人気を獲得しています。ここでは、初心者・中学生高校生向け・短編・長編・映画化された作品など村上春樹作品のおすすめ作品をご紹介します。
村上春樹とはどんな作家?
1949年に京都府で生まれたあと、兵庫県で育った村上春樹。早稲田大学在学中に開業したジャズ喫茶の『ピーター・キャット』で働く傍ら執筆した、『風の歌を聴け』で第22回群像新人文学賞を受賞し、作家デビューを飾りました。
その後、『羊をめぐる冒険』で第4回野間文芸新人賞、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で第21回谷崎潤一郎賞、『1Q84』で毎日出版文化賞など、数々の賞を受賞しています。
また、2006年には国際的な文学賞であるフランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞などを受賞し、日本国内にとどまらず、世界的にも評価されています。
なお、小説だけでなくエッセイや紀行文、翻訳本などのジャンルも手がけています。
村上春樹作品の特徴と人気を集める理由
村上春樹の作品は、テーマに喪失や戦争などに関するものが多い一方で、音楽にも深い知識があることから、楽曲などに関連する作品も出版されています。
作品中では、文章自体は親しみやすいものの、奇抜な比喩表現を多用したり、独特の世界観があるため、ストーリーが難解と言われています。
鮮やかな色彩や情景が目の前に浮かんでくるような、創造力をかき立てられる表現が魅力です。
タイプ別診断! 自分に最適の村上春樹作品は?
村上春樹の作品は、ジャンルや取り扱うテーマ、ボリュームなどがさまざま。まず、どんな作品を読んでみたいのかチェックしてみましょう。
診断チャートで簡単チェック!
ここでは、診断チャートでどのタイプが自分に合っているのかチェックすることができます。ぜひ試してみてくださいね。
A:初めて読むなら?
ノルウェイの森
独特の比喩表現で難解とも言われる村上春樹作品。村上作品をまだ未体験の人は、その世界観や表現力を知ることができる人気作や作品賞を受賞した小説を読んでみるのがおすすめです。
『ノルウェイの森』はなんと累計1000万部を超えるベストセラーで映画化もされておりとても有名な作品。比較的読みやすい小説のため、村上春樹の代表作として最初に手にする人が最も多いでしょう。
『海辺のカフカ』は現実と虚構を行き交うような村上ワールドを存分に味わえる名作で、日頃読書をしており読解力に自信のある人には特におすすめ!
B:ササッと読みたいなら?
カンガルー日和 (講談社文庫)
長編作品を読む時間がなかったり、分厚い本に抵抗感がある人は、まずは手軽に読める短編集からトライしてみるのがいいでしょう。
短いストーリーでも村上春樹の独特の世界観を存分に味わうことができますよ。初期の傑作集から最近の作品まで年代もさまざまなので、すべて読んで時期による違いなどを比較してみるのも楽しいですね。
C:ドラマ・映画化された作品なら?
女のいない男たち
小説でしか味わえない魅力があると言われる村上作品ですが、ドラマや映画になった作品もあり、クオリティの高い作品もたくさん存在しています。
短編集『女のいない男たち』に収録された『ドライブ・マイ・カー』は、2021年に映画化され、アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞するなど、国内外で高く評価されています。
映像作品と小説のどちらも味わうことで、より奥深く作品の世界観に没頭することができますよ。
D:ツウ向けの小説を読みたいなら?
ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編
村上春樹作品は読んだことがあり、その世界観をもっと奥深く知りたいなら、個性の強い村上作品の中でもツウ好みの作品にチャレンジしてみては?
長編ものや難解なものも多いですが、すべてが理解できなくてもたったひとつのセリフに心を動かされたり、読書の醍醐味を味わうことができますよ。
E:村上春樹という人物を知りたいなら?
村上ラヂオ(新潮文庫)
村上ワールドにどっぷりハマってしまい、本人にも興味が出てきたなら、エッセイや紀行文を読んでみるのがいいでしょう。
村上春樹はエッセイが一番という人もいるほど、鋭い観察眼と知的好奇心で趣味の音楽や日常のあれこれ、旅の記録をユーモアたっぷりに綴ったエッセイ集や紀行文は非常に人気があります。迫真に迫るインタビュー本もおすすめ!
本のサイズもチェック!
【エキスパートのコメント】
単行本と文庫版に電子書籍を加えた3タイプが基本!
紙の本のサイズには主に単行本と文庫版がありますが、それぞれメリット・デメリットを知って選ぶようにしましょう。
単行本:128×182mmまたは188mmのB6判サイズでハードカバーが多く、長期保存に向いています。ですが、その分重いため、持ち運びには向いていません。
文庫本:105×148mmのA6判サイズとミニサイズ。バッグに入れていても邪魔にならず、外出先で読むのに最適です。
なお、AmazonなどでKindle、Koboなどの電子書籍を手軽に購入できるため、スマホやタブレットで読むこともできます。ページをめくる本特有の感覚はないものの、置き場所を気にせずストックできるのは本の虫には嬉しい限りです。