人気ラーメンチェーンの中でも、特に珍しい形態なのがとんこつラーメンを提供する『一蘭』です。
一般的なラーメン店と異なり、客席が1席ずつ仕切られているのが特徴で、初めての場合は振る舞い方が分からず困惑する人もいるでしょう。本シリーズ記事では、「トンコツラーメンライター」のオゴポコさん協力の下、初めてでもスムーズに『一蘭』を楽しむポイントをまとめています。
まずは、『一蘭』の特徴や魅力、注文の流れをご紹介します。
『一蘭』ってどんなお店?
『一蘭』は1960年に福岡県福岡市で創業した『双葉ラーメン』が源流です。
1966年に同県小郡市に移転し、屋号を『一蘭』に改名しました。すでに小郡市に『一蘭』はありませんが、
『一蘭』を引き継いだ現在の代表が1993年に那の川店をオープンし、福岡を中心に店舗を拡大、チェーン展開へ舵を切りました。
「味集中カウンター」と呼ばれる1席ずつ仕切られた客席や、好みの味を注文できる「記入式オーダーシステム」が評判となり、今や日本全国、海外にまで店舗がある人気チェーン店となりました。
『一蘭』の魅力は?
オゴポコさんに「『一蘭』の魅力」を聞いたところ、
「やはり、おひとりさまでもうれしい『味集中カウンター』が魅力です。ひとり焼肉やひとり鍋が広がるずっと前から採用されているもので、ぼっち飯に完全対応しています。もちろん、ラーメンも素晴らしいです。特に『赤い秘伝のたれ』と呼ばれる追加調味料は絶品で、 私はこれを味わうために『一蘭』へ行っているようなものです。この『赤い秘伝のたれ』が、『一蘭』のラーメンの魅力のほとんど占めていると言っても過言ではありません!」
とのことです。マニアも唸る「味集中カウンター」や「赤い秘伝のたれ」はぜひとも体験すべきでしょう。
注文の流れを覚えておこう
客席が仕切られているなど、『一蘭』は一般的なラーメンチェーン店と異なる点があるため、初めてだと注文の際に戸惑うかもしれません。 以下に、『一蘭』での注文の流れをまとめました。
1.券売機で食べたいメニューの食券を購入する。
まずは店内にある券売機で食券を買いましょう。
2.空席を確認する
入口には「空席案内板」があります。店員さんに案内してもらえる場合もありますが、基本的には「空」と表示されている席に向かえばOKです。
3.オーダー用紙に記入する
席に用意してあるオーダー用紙に、味の濃さやにんにくの量など、好みを記入します。
●オーダー用紙で記入できる内容
- 味の濃さ(うす味・基本・こい味)
- こってり度(なし・あっさり・基本・こってり・超こってり)
- にんにく(なし・少々・基本・1/2片・1片)
- ねぎ(なし・白ねぎ(太ねぎ)・青ねぎ(細ねぎ))
- チャーシュー(なし・あり)
- 秘伝のたれ(なし・1/2・基本・2倍)
- 麺のかたさ(超かた・かため・基本・やわめ・超やわ)
4.呼び出しボタンを押す
記入が終わったら、卓の右奥にある「呼び出しボタン」を押します。店員が食券とオーダー用紙を回収し、これで注文完了です。
初めての場合、どうすればいいのか迷うのが「オーダー用紙」。いろんな組み合わせができますが、オゴポコさんによると
「初めての人はすべて『基本』にマルをつけるといいでしょう。ネギは青ネギが個人的にお勧めです」とのこと。
まずは『一蘭』の基本的な味を体験し、そこから自分好みの味を探していきましょう。
要点を覚えておけば戸惑うことはない
『一蘭』では水はセルフになっています。
客席内または客席の近くに給水機があるので、座席に着く前に持っていくか、注文が終わった後に水を取りに行きましょう。
また、ハンガーやティッシュなどは客席の壁側に用意されています。
もし、小さい器など、客席にない物が欲しい場合は、備え付けの白い紙に何が欲しいのか書き、「呼び出しボタン」を押しましょう。
対応可能な物であれば、店員さんが持ってきてくれます。
最後に、注文時のコツや注意点をオゴポコさんに聞いたところ、
「『一蘭』の注文はシステム化されているので、基本的に戸惑うことは少ないはずです。
ただし、追加注文は食券ではなく現金で支払うのでその点は注意です。また、『一蘭』はラーメンだけでなく替え玉を頼むことで1,000円を超えることも少なくありません。
念のため、多めにお金を持って行くといいでしょう」とのことでした。
解決!! はじめての『一蘭』おどおど(魅力と注文編)
『一蘭』の特徴や魅力、注文の流れをまとめました。
初めてだと個室のような客席やオーダー用紙に戸惑うかもしれません。
しかし、あらかじめて注文方法や流れを覚えておけば、スムーズに注文できるはずです。
次回は、マニアお勧めのアレンジなど、『一蘭』のラーメンの楽しみ方をご紹介します。
取材協力・監修:オゴポコ
トンコツラーメンライター。2001年、東京でラーメンの魅力に気づき、地元福岡と東京を中心に食べ歩きを開始。2009年に47都道府県食べ歩きを達成した。 これまでに九州と東京、それぞれで1500軒以上訪問し、特に豚骨ラーメンの系統追っかけをライフワークとしている。モットーは「情報は最高の調味料」
Twitterアカウント(オゴポコ)
文:大西トタン@dcp
編集:マイナビ学生の窓口編集部