Amazonは9月29日、Kindleシリーズ初の読み書きできるKindle電子書籍リーダー「Kindle Scribe」(キンドル スクライブ)の予約受付を開始。11月30日に発売する。付属のペンの種類やストレージ容量によって価格が異なり、スタンダードペン付きの16GBモデルは47,980円。
Kindleシリーズ史上最大となる10.2型/300ppiの大型ディスプレイを搭載し、さらにKindleシリーズ初のスタイラスペンを同梱。スタンダードペン付きモデルと、消しゴムやマーカー、付せん追加などの機能を割り当てられるショートカットボタンを備えたプレミアムペン付きモデルがあり、さらにKindle Scribe専用のカバー、交換用ペン先といったアクセサリーも用意する。ラインナップと価格は以下の通り。
Kindle Scribeのラインナップ
スタンダードペン付き
- 16GBモデル:47,980円
プレミアムペン付き
- 16GBモデル:51,980円
- 32GBモデル:54,980円
- 64GBモデル:59,980円
Kindle Scribe用純正アクセサリー
- ファブリックカバー(ブラック、ブルー、ローズ):9,980円
- レザーカバー(ブラック、マルベリー):13,980円
- プレミアムレザーカバー(タングステン、エメラルドグリーン):15,980円
- 交換用ペン先:1,980円
ディスプレイには文字や画像をくっきり大画面で表示でき、光の反射を抑えることで明るい光の下でも読み書きできるようにした。16階調グレースケール表示に対応。画面の色調調節や、明るさ自動調整機能も装備する。
読書だけでなく、ペアリング・充電不要のペンを使うことで、電子書籍への手書き付せんの追加、PDFなどの書類へのメモ書き、ノートやToDoリストの作成などが行える。ペンは手になじむデザインで、Kindle Scribe本体にマグネットで取り付けられ、手書き文字の太さの調整、マーカー、消しゴム、元に戻すといった多様な機能が使える。
Kindle Scribeに書き込んだメモは自動的にひとつの場所に管理され、すべてのメモを一括で確認したり、エクスポートしたりできる。ノート機能で作成したToDoリストや、会議の議事録、授業のノートなどはすべて自動的にクラウドに保存・バックアップされ、今後のアップデートでは、本体だけでなくKindleアプリからもアクセス可能になる予定だという。
Send to Kindle機能では、スマートフォンやPCからPDFやdocx形式の資料を直接Scribeに文書を転送し、閲覧するといった従来の機能に加えて、PDFファイルに直接メモを書き込んだり、Microsoft Wordなどの対応する文書に付せんを追加したりすることも可能になる。
本体の薄さは5.8mmで、スタイリッシュなデザインを実現している。ディスプレイの表面は少し摩擦のある質感で仕上げ、紙のような書き心地を追求。本物の紙のように読み書きできるとする。従来のKindleシリーズと同様に、フォントサイズや行間の調整、ダークモードへの切り替えなど、デバイスを好みのスタイルにカスタマイズ可能だ。
読書のみで最大12週間、読み書きで最大3週間持続可能なバッテリーを搭載。付属のUSB-C充電ケーブルで充電でき、9W出力のUSB-C充電アダプター経由では約2.5時間、PCからは約7時間で充電可能。本体サイズは230×196×5.8mm(縦×横×厚さ)、本体のみの重さは433g。
なお、Kindle Scribeの素材として、再生利用プラスチック48%と再生利用アルミニウム100%を使用。デバイスの梱包に使用する梱包材の100%が、適切に管理された森林やリサイクル資源から調達された木質繊維で作られている。