NTTドコモは、NTTグループにおけるXR事業の推進を担う新会社「株式会社NTTコノキュー」が10月1日から事業を開始すると発表した。新会社の従業員数は約200名で、社長はNTTドコモで技術/デバイス/情報戦略/データ活用戦略担当の代表取締役副社長を務めた丸山誠二氏。

  • NTTコノキュー 会社ロゴ

    NTTコノキュー 会社ロゴ

NTTグループはXR領域におけるサービスブランドとして「NTT XR(Extended Reality)」を3月31日に立ち上げており、6月1日には「XR事業企画株式会社」としてXR事業を推進する100%出資の子会社を設立して事業開始の準備を進めていた。

  • NTT XRロゴマーク

    NTT XRロゴマーク

株式会社NTTコノキューはこのXR事業企画株式会社が名称を改めたもので、XRがさまざまな分野で利用される未来に向け、NTTグループの顧客基盤/営業基盤/技術力といったアセットを活用したXR事業を個人/法人の顧客に展開するという。事業展開にあたっては、日本電信電話(NTT)やNTTドコモの研究開発部門と連携し、積極的に技術開発を進めていくとしている。

具体的な事業内容として挙げているのは3つの領域。ひとつめの「メタバース事業」はマルチデバイス型メタバース「XR World」、リアルタイムにバーチャルライブが実施可能となる「Matrix Stream」などにより、バーチャル空間での様々な体験やコミュニケーションを提供する。ふたつめの「デジタルツイン事業」では、現実の街・場所にXRコンテンツを掛け合わせる「XR City」のように、XRを活用した現実世界と仮想空間の相互作用により新たな価値を提供するという。この2事業に自社デバイスの提供でサービスと一体として価値・体験を提供する「XRデバイス事業」を加えた3つの事業を柱として、さまざまなサービス/ソリューションを提供するという。

  • XR Worldロゴ
  • Matrix Stream
  • XR City
  • XR World、Matrix Stream、XR Cityそれぞれのロゴマーク

今後は、「XR World」でのコンテンツ拡大、「XR City」でのエリア拡大/コンテンツ追加、法人顧客向けのオフィスソリューション展開などを予定している。さらに、2025年委開催される大阪・関西万博において、オンライン空間に夢洲会場を3DCGで再現した「大阪・関西万博バーチャル会場」の実現に貢献していく方針だ。