キオクシアは9月28日、2TBのmicroSDメモリカードを業界で初めて試作したと発表した。
SDメモリカードの規格は、SDXCの仕様として最大2TBまでの容量を規定しているが、これまで2TB容量のSDカード製品は実現していなかった。なお、SDカードでは最大2GB、SDHCカードでは最大32GBまでの容量が規定されている。
今回キオクシアが試作した2TBのmicroSDXC UHS-Iメモリカードでは、同社の3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」と自社開発のコントローラーを採用。自社技術により、チップ搭載部分の厚さが最大0.8mmのmicroSDメモリカードのパッケージ内に、1テラビット (128ギガバイト) のチップを16枚積層できたという。
製品の量産化は2023年を目標とするが、店頭での販売時期や価格は未定。製品化した場合のラインナップは「EXCERIA PLUS」シリーズに属する予定で、現行ラインナップ同様、Video Speed Class 30 (V30)やUHS Speed Class 3 (U3)に対応すべく開発を進めているという。最大読出速度や最大書込速度についても、現時点では未定とのこと。