BIGLOBEの情報発信を行うオウンドメディア「あしたメディア by BIGLOBE」は9月27日、「若年層の意識調査」の結果を発表した。同調査は9月8日~9日、全国の18歳~69歳までの男女1,000人を対象に、インターネットで実施した。
性加害やハラスメント行為をした人は排除されるべきと思うか尋ねたところ、66.3%が「思う」「やや思う」と回答した。男女別で見てみると、10代女性は「思う」「やや思う」の合計が78.0%と最も高い。年代別では、「思う」「やや思う」の割合が一番高かったのは40代(82.0%)だった。「思う」という回答だけを見ると、10代が41.0%で、他の世代を大きく引き離している。
"排除(キャンセル)された人は、被害者が許すまで社会復帰をすべきではない"と思うか聞くと、62.7%が「思う」「やや思う」と答えた。特に10代は「思う」「やや思う」をあわせた回答は70.0%と高い。中でも女性は72.0%が「思う」「やや思う」と回答している。
年代別に見ると、「思う」「やや思う」の割合が一番高かったのは60代(73.0%)だった。「思う」という回答だけを見ると10代が42.0%で一番高い割合となった。
社会は排除(キャンセル)された加害者に対して厳しすぎると感じるか聞くと、「感じる」「やや感じる」をあわせた回答は、10代が35.0%、20代が39.2%と他の年代と比べて高かった。10代、20代は、「被害者が許すまで社会復帰をすべきではない」という考えも多い一方、排除(キャンセル)される風潮について厳しすぎると感じている割合も、他の世代よりも高くなっている。
性加害やハラスメント行為をした人が社会復帰した場合、以前と同じ気持ちで応援できるか尋ねると、「できる」「ややできる」を合わせた回答は、42.7%と半数に満たなかった。特に10代は34.0%と低くなっている。年代別にみても、「できる」「ややできる」と回答した割合は5割以下だった。一度キャンセル(排除)された人が悪いイメージを払拭するのは相当難しいことがわかった。
正当な理由でも、自分が好きな人や企業がキャンセル(排除)されることには反対か尋ねたところ、「反対だ」「やや反対だ」をあわせた回答は、10代が46.0%、20代が42.6%だった。男女別でみると、男性の方が「反対だ」「やや反対だ」の割合が高い。
年代別に見ると、30代以降のすべての年代が「反対だ」「やや反対だ」の割合が32~33%という割合に対して、10代は46.0%、20代は42.6%と約10%高くなっている。10代、20代は自分の"推し"がキャンセル(排除)されることには「反対」「やや反対」の割合が他の年代より高かった。
社会的に見て、「良くない」とされる行いや不祥事を起こした個人や企業を排除する動きである"キャンセルカルチャー"は必要と思うか尋ねたところ、63.7%が「思う」「やや思う」と答えた。男女別で見ると、10代女性が76.0%と高い割合となっている。年代別でみると、「思う」「やや思う」の割合が一番高かったのは40代(75.0%)で、60代(74.0%)が続いた。
排除(キャンセル)のルール化が必要と思うか聞くと、10代、20代の68.0%が「思う」「やや思う」と答えた。キャンセルカルチャーは必要だと思うが、度を越した排除にならないようにルール化が必要と考えている人の割合は、ほぼ同じだった。男女別でみると、女性の方が「思う」「やや思う」の割合が高い。年代別では、「思う」「やや思う」の割合が一番高かったのは40代と60代(各82.0%)だった。