ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)は9月21日、「公共交通機関におけるタッチ決済の状況」について発表。それによると、2011年以降初めて、公共交通機関でのタッチ決済の件数がわずか10か月で10億件を超えたという。
Visaの「アーバンモビリティの未来」最新調査によると、乗客の91%が公共交通機関による非接触決済の導入を希望しており、3分の1近くが公共交通機関を選択する決め手として、非接触決済を第1位に挙げている。また、乗客の88%が、環境負荷への配慮を理由に、よりサステイナブルな公共交通機関をより多く利用する意図をもっており、少なくとも週に3日以上を利用している乗客は62%にのぼるという。
Visaは、バンコクやメキシコシティ、リオなど世界中の都市の公共交通機関において、タッチ決済での乗車サポートする一方、2011年に初めて「Tap-to-ride(タッチ決済での乗車)」のテクノロジーを公共交通機関に導入以来、世界中で550件以上に及ぶ導入プロジェクトを完了している。その結果、Visaのネットワークは、2011年以降初めて、公共交通機関でのタッチ決済の件数がわずか10か月で10億件を超えた。
ヨーロッパでの決済が最大の割合を占めており、ロンドン交通局だけで1日400万件超の決済が行われているという。また、ヨーロッパに限らず、どの地域においてもタッチ乗車決済は確実に拡大しており、北米では交通料金支払いの約5分の1がタッチ決済に。さらに、非接触決済テクノロジーは、乗客に利便性や柔軟性を提供するだけでなく、交通機関の投資利益率(ROI)を高めることが証明されている。
過去60年間、Visaは政府機関と連携し、人々の決済や通勤の手段、経済発展を目指すの変革をサポートし、あらゆるコミュニティの活性化に貢献してきた。誰でも、どこでも、交通料金の支払いができる手段の変革は、Visaの最新の取り組みとなっている。