女優の川栄李奈がこのほど、フジテレビ系ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』(10月5日スタート、毎週水曜22:00~)の取材に応じ、自身の役柄などについて語った。
山田涼介が主演するこのドラマは、連続殺人犯を父に持つ主人公の大学生・浦島エイジ(山田)がある日、自らが二重人格であることを悟り、“もう1人の自分”が殺人を犯しているかもしれないと底知れぬ不安にかられ、真相を明らかにしようと決意。そこで驚がくの事実が次々と白日の下にさらされる。
川栄が演じるのは、半グレ集団・スカルが運営するデートクラブ「アリス」で働く女性・ナミ。スカルに弱みを握られ、いや応なしに働かされているという役柄だ。育った家庭環境が悪く、半ば人生を諦め、ようやくできた親友がある事件で命を落とすことになってしまう。
川栄は「最初は一見強そうな女の子ではあるんですけど、たぶん実はすごく繊細で、誰かにと常に一緒にいたいような寂しがり屋と感じることがあります。親友が亡くなって、心の拠り所がなくなってしまったところにエイジが現れるので、最初に聞いてたイメージよりは優しくて繊細な子なのかなというふうに思いました」と、キャラクターの印象をコメント。
これまで演じてきた役は「元気な女の子が多かった」というだけに、今回のようなクールな役どころは珍しいそう。今作は、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)以来の連ドラとなるが、「キャラクターが全く違います。朝ドラのときはずっと笑ってて、天真らんまんな役の私しか知らない人もいると思いますが、今回は笑うシーンが本当になくて、笑顔をほぼ見せてないんですよ。だから、そこの幅を見てもらえたらいいなと思います」と予告した。
一方で、「今年28(歳)になるんですけど、わりと自分の年齢よりも若く見られることが多くて、結構キャピキャピした役とか、ちょっとイケイケな女の子とかをやることが多いんです。でも、自分の素の状態だと今やってる役がすごくやりやすくて、声のトーンだったりとかがそんなに普段明るくもないので、こういう役のほうがやっていて気持ちがより入るというのもありますね」とも明かす。
朝ドラから今作までの間は、「ひたすら家にいて休みましたので、本当に疲れがゼロの状態でクランクインさせてもらって、パワーはあり余ってます(笑)」というが、撮影はアクション的な動きのあるシーンも多く、「経験したことがないくらい、すごく大変です」と吐露。
しかし、「その分、本当にいいものになってると思いますし、毎週毎週すごく楽しみになるような内容なので、皆さんも考察しながら楽しんでもらえたら、よりこの作品を最後まで楽しんで見られると思うので、ぜひ楽しみに最終回まで見てほしいなと思います」と呼びかけた。
スタイリスト:高橋美咲
シャツ・スカート「neith.」、ピアス「PRMAL」