京都市交通局は27日、地下鉄における昼間時間帯のダイヤ見直しを12月17日に実施すると発表した。あわせて有人改札口のリモート化を11月1日から順次実施することも発表された。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて利用者数が大きく減少しており、2019年度と比較して、2020・2021年度の2年間で約270億円の減収となった。とくに地下鉄事業において、2020年度決算で財政健全化法にもとづく経営健全化団体となるなど、非常に厳しい経営状況が続いているため、2022年3月に「京都市交通局市バス・地下鉄事業経営ビジョン(改訂版)」を策定し、経営健全化に努めている。この中で、経費削減策として掲げていた地下鉄における昼間時間帯のダイヤ見直しと、有人改札口のリモート化を実施することとなった。
12月17日に実施する昼間時間帯のダイヤ見直しでは、11~14時台において烏丸線・東西線それぞれ計4往復の減便(1時間あたり1本)を実施(平日ダイヤ・土休ダイヤ共通)。東西線へ直通運転を行う京阪電気鉄道の京津線において、12月19日から平日の一部時間帯(6~9時台、15~20時台)のダイヤ改正(減便)が行われる、東西線も京津線からの乗入れ列車の一部が減便となる。
有人改札口のリモート化は、東西線の山科駅、三条京阪駅、二条駅で11月1日、烏丸線の今出川駅(南改札口)、竹田駅(南改札口)で来年4月1日から実施。実施にあたってインターホン・カメラ等の設備を整備し、駅係員が利用者との会話や状況の把握を行い、適切に案内できるようにした上でリモート対応を実施するとのこと。11月以降に行うリモート化により、すでにリモート対応を行っている駅(7駅9改札口)と合わせ、全31駅43改札口のうち11駅14改札口がリモート対応改札口となる。