猫って眼がいいのですが、耳もいいんですよね。人間には聴き取れないような音にも敏感に反応します。特に高音を捉える能力は圧倒的。人間が聴き取れる周波数の範囲は20Hz〜2万Hzですが、猫は30Hz〜6.5万Hzと言われています。なぜ、ここまで耳がいいのか? 猫の聴力に対する説として興味深いのが「ヘンリーのポケット」です。

もう何十年も猫好きだけど、耳の付け根にある可愛いフリルの事を「ヘンリーのポケット〜Henry's Pocket」と言うのを初めて知った。磁気・電波の研究家ジョセフ・ヘンリーの名に由来し、音の高低をポケット内で分離増幅させ、獲物の出す高周波音を鮮明にしているそうだ。そんな機能が有ったとは。

  • (Twitter Green Pepper@r2d2c3poacco より引用)

猫の耳元には小さな袋のような、フリルのようなものがあります。これが「ヘンリーのポケット」。小さい袋が音の高低を分離増幅させ、獲物の出す高周波音を鮮明に聴き取ることができるという説もあり、物理学者のジョセフ・ヘンリー氏の名前からそう呼ばれるようになったと言われています。今回の投稿者であるGreen Pepperさんは、その存在は知っていたものの、可愛い名称と役割があることを知ってツイッターに投稿。Green Pepperさん同様に「ヘンリーのポケット」が初耳だったフォロワーたちから多数の驚きの声が寄せられました。

「知りませんでした! 」「これ、何かな? ってずっと思ってました」「ちゃんと意味があったんですね。神様は実によく考えて創造されたものです。不思議、不思議」「しりませんでした! ヘンリーのポケットというネーミングがまた素敵」「あの箇所、ヘンリーのポケットで言うんだ! なんだろうココってずっと思ってました! 長年の疑問解けました! 」などなど。今回の投稿者であり、ご自身も3匹の猫ちゃんたちと暮らすGreen Pepperさんにお話を伺いました。

■投稿者に聞く

……「ヘンリーのポケット」の存在を知った時に思ったことは?

それまでは、ただの猫の耳の構造の一つくらいにしか思っていなかったんですが、名前があることに驚き、ヘンリーの名前の由来が知りたくてたまらなくなりました。よくよく調べてみるとまだ科学的に証明されたわけではないようですが、仮説とはいえ獲物の音をキャッチするのに大事な役目があったことを知って興奮を覚えました。

……猫の聴力に関して、今までの経験で一番驚いたことは?

猫は人間には聞こえないような音にとても敏感ですよね。猫がジッと一点を見つめているので何だろうと思ってその先を見たら、ムカデが壁を這っている時があって何度も助けられました。

……気になるリプライの声はありましたか。

日本語の正式名は「縁皮嚢(えんぴのう)」と言うらしくて、何だかそれじゃ病気みたいじゃないですか。「私は可愛く『ヘンリーのポッケ』と呼びたい」とおっしゃる方も居て、なんだかツイートして良かったなと思った次第です。

……「国境なき猫モフ団 」に所属し、支持政党「キャッ党」として、猫の魅力を一言でアピールするとしたら?

猫の魅力を一言で…それは吸い尽くしたいほどの愛しきモフモフである…でしょうか。

▼もう何十年も猫好きだけど、耳の付け根にある可愛いフリルの事を「ヘンリーのポケット〜Henry's Pocket」と言うのを初めて知った。磁気・電波の研究家ジョセフ・ヘンリーの名に由来し、音の高低をポケット内で分離増幅させ、獲物の出す高周波音を鮮明にしているそうだ。そんな機能が有ったとは。