俳優の松坂桃李が主演を務める映画『あの頃。』(21)が、映像配信サービス・dTVで配信スタートした。
バンド「あらかじめ決められた恋人たちへ」のベーシストとしても知られる漫画家・劔樹人氏の自伝的コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』を、『愛がなんだ』(19)や『アイネクライネナハトムジーク』(19)などで知られる今泉力哉監督が映画化。
物語が始まるのは、モーニング娘。を筆頭とした「ハロー!プロジェクト」のアイドルたちがJ-POP界を席巻していた2000年代初頭。好きで始めたバンド活動も上手くいかず、バイトばかりの鬱屈した日々を送っていた劔(松坂桃李)は、ある時、友人が貸してくれた松浦亜弥のDVDを観て衝撃を受ける。
彼女の明るい笑顔や歌声に魅了され、CDショップに走る劔。そこで出会ったのが、「ハロプロあべの支部」というファンコミュニティに所属するナカウチ(芹澤興人)だった。「ハロプロあべの支部」のメンバーは、それぞれ自分の「推し」を持ち、生活のすべてを捧げるほどハロプロアイドルを愛する男たち。彼らとの交流を通して青春と呼べる日々を過ごしていく劔だったが、時の流れとともにメンバーは別々の道へと進み、次第に離れ離れになっていく。