JR九州は西九州新幹線の開業に合わせ、9月23日にダイヤ改正を実施。博多~佐世保間の特急「みどり」「みどり(リレーかもめ)」の一部列車に885系を導入した。下り・上り各5本で885系を使用し、時刻表にも「白いみどりで運転」と記載されている。

  • 白い車体の885系を使用した特急「みどり」が佐世保線を走る

885系は制御振子式の交流特急形電車として2000(平成12)年にデビュー。長崎本線経由の特急「かもめ」をはじめ、日豊本線経由の特急「ソニック」にも使用されている。丸みを帯びた流線型の先頭部と白い車体が印象的な車両で、車内の座席に高級感のある黒革張りのシートを採用している。

西九州新幹線開業に伴う今回のダイヤ改正で、在来線の特急「かもめ」は運行終了。885系は「ソニック」に加え、武雄温泉駅で西九州新幹線「かもめ」と同一ホーム乗換えを行う特急「リレーかもめ」の一部列車に使用されるほか、特急「みどり」「みどり(リレーかもめ)」の一部列車、新設の特急「かささぎ」の一部列車でも使用されることとなった。

  • 佐世保線を走る885系の特急「みどり」

  • 885系の車内。黒革張りのシートが特徴(9月10日の「リレーかもめ」「かもめ」試乗会にて撮影)

885系は過去にも佐世保線を走ったことがあるとのことだが、印象的な外観デザインもあってか、佐世保線沿線の人々も関心を示していた様子。「白いみどり」が姿を現すと同時に驚きの声を上げる人もいた。その場で足を止め、走り去るまで列車を見ている人も多かった。