皆さん、“推し活”していますか?
今回は、屋外でアクスタを撮影するポイントについて解説します!
推し活にもいろいろありますが、人気なのはアクスタ(アクリルスタンド)やぬい(ぬいぐるみ)など、推しのグッズを持っていろいろな場所へ行き、写真を撮ってSNSにアップする「推し活フォト」ですよね。
とはいえ、実際にやってみるとなかなかイイ感じの写真が撮れず、悩んでしまうことも……。
そこで今回は「コラボカフェ編」に続き、屋外でアクスタを撮影するポイントについて解説します!
ちなみに今回も大人の事情により、筆者の写真を使ったアクスタで実践します! 編集者さんがこの企画のためだけにアクスタを外注してくれました!
失敗ポイント1:アクスタと背景のどちらかがピンボケしてしまう
まずは、もっとも多くの人がぶち当たるであろう失敗、「ピンボケ」です!
屋外でアクスタを撮る場合、それは「その背景に意味がある」ことがほとんどだと思います。たとえば、聖地巡礼とか、ライブ会場とか。だから、アクスタと背景の両方にピントが合っていてほしいわけですよね。
そんなときに起きがちな失敗が、アクスタまたは背景のどちらかにピントが合わないというものです。
本来、スマホで撮る写真は画面全体にピントが合うことが多いのですが、こんなふうにアクスタを手持ちして写真を撮ると、アクスタと背景のどちらかがピンボケしてしまうことがあります。
原因はスマホカメラとアクスタの距離が近いことにあるのですが、細かい説明は割愛して、解決策をサクッとご紹介します。
その方法とは、ずばり「0.5倍カメラ」を使うことです!
最近のスマートフォンは三眼カメラといって3つのレンズが搭載されていることが多く、だいたい0.5倍、1倍、2倍くらいの倍率になっています。
皆さん、普段は1倍カメラを使って撮影することが多いと思いますが、背景をピンボケさせたくない場合は0.5倍カメラを使うのがおすすめです。
なぜなら、これも細かい説明は割愛しますが、三眼レンズは写る範囲が異なるだけでなく、ボケ具合も違ってくるからです。
だいたい、次のようになっています。
- 0.5倍→ボケにくい
- 1倍→まあまあボケる
- 2倍→かなりボケる
0.5倍カメラを使うと被写体も背景もボケにくくなるので、手持ちでアクスタを撮る場合はおすすめです。
ただし、0.5倍カメラだと超広角で写るため、
背景に余計なものまで広く写り込んでしまいます。そこで、ここからがポイント。
いったん0.5倍カメラに変更したら、画面をピンチアウト(指で広げる)して調整してあげましょう。0.6倍、0.7倍と、数字が1倍に近づくにつれて画角が狭くなり、写る範囲を狭められます。
ここで注意しないといけないのは、ピンチアウトしすぎて倍率を1倍まで上げてはいけないということです。
これはiPhoneの話になりますが、おそらくiPhoneは0.5倍~0.9倍までは0.5倍カメラをトリミングする仕様で処理しており、1倍になった瞬間、使うカメラが1倍カメラに切り替わります。すると、途端にボケやすくなってしまいます。
ですから、カメラが1倍に切り替わらないギリギリの0.9倍までに留めておくことをおすすめします。
ただし、三眼レンズを搭載していないスマートフォンをお使いの場合は、この技が使えません。その場合は、せめて背景ではなくアクスタにピントを合わせるようにしましょう。やはり、主役はアクスタですから。
スマートフォンでピントを合わせるには、ピントを合わせたい被写体をタップすればOKです。
ただ、アクスタで片手がふさがっている状態で、タップしてからスマホを動かさないように指を移動しシャッターボタンを押すのは至難の業。
そこで、活用したいのがセルフタイマー機能です。
まず、セルフタイマーで先にシャッターを切っておき、次にスマホを持ち替えてアクスタをタップ、そして再びスマホを持ち替えてシャッターが切れるのを待つという流れです。
こうすると、多少背景はボケますが、アクスタにピントが合った写真が撮れます。
失敗ポイント2:構図が決まらない
続いての失敗ポイントは構図です。撮っては見たものの、なんだか構図がいまいち……ということも多いと思います。
撮影技法みたいな記事を読むと、いろいろなおすすめ構図が出てきますが、ぶっちゃけそれらを覚えて瞬時に実践するのは大変です。
推し活フォトは数も撮りたいですし、マナー的にも同じ場所でそんなにじっくり時間をかけて撮っていられません。
そこで、覚えておきたいのは1点だけ。コラボカフェ編でも書きましたが、
余計なものを入れない。
これだけです。
先ほどと同じ写真ですが、いろいろなものが背景に写り込むと、どうしても雑多な印象になり、すっきりまとまりません。
写真に写るのは、撮りたいものだけになるようにしましょう。
ここでも、ピンチアウトによるトリミング技を使うのがおすすめです。
アクスタと、一緒に撮りたい背景。その2つだけが写るようにするとすっきりした印象になります。もちろん、撮影した後からトリミングしてもOKです。
失敗ポイントその3:指が写り込む
アクスタを撮影しようとすると、指が写り込んでしまう問題がしばしば発生します。
特にアクスタの全体を入れようとすると、うっかり写ってしまいがち。できれば、自分の指は写らないようにしたいものですよね。
これはもう、何かしら目立たないアイテムを使ってアクスタを指から物理的に離すしかありません。
こういうアイテムですね。目立たなければなんでもいいと思います。
以上、屋外での推し活フォトのポイントでした。
今回アクスタの撮影を実践して感じたのですが、手持ちでのアクスタの撮影は非常に難しいです。
手持ちという時点で距離の調整が利きませんし、半透明に近いアクスタはそもそもカメラがピントを合わせにくい被写体です。
注意しながら撮りましたが、それでも後から見返すとピントの甘い写真がいくつもありました。今回は日中でしたが、これが夜の撮影ともなると激ムズです。
ですので、「うまく撮れたらラッキー」の精神で気軽に挑戦しましょう!