俳優の仲野太賀が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『ジャパニーズスタイル』(10月22日スタート毎週土曜23:30~)がこのほどクランクインした。

  • 『ジャパニーズスタイル』クランクイン=テレビ朝日提供

限られた場面設定、登場人物で展開する連続ドラマ“シットコム”ことシチュエーションコメディにテレビ朝日が初挑戦する今作。さびれた温泉旅館「虹の屋」の玄関とロビー、従業員室・大浴場の入口とエレベーターのみを舞台に、30分間ノンストップの群像劇が繰り広げられていく。このたびクランクインを迎え、主演の仲野、そして市川実日子、要潤、KAZMA、石崎ひゅーい、檀れい、柄本明といった共演者たちの、撮影自体がほぼ「本番一発」の長回しというチャレンジングな試みが始まった。

第1話本番終了後、出来を聞かれた仲野は「150点!」というコメントと同時に「ここから反省会ですね」と第2話以降に向けてさらにクオリティを上げるべく前を向く。第1話では一度も舞台からはけることなく、10年ぶりに「虹の屋」に戻ってきた一人息子・哲郎を出ずっぱりで演じた。「お客さんが入るとまたぜんぜん違いますね。少し台詞が飛んじゃった……」と焦りを見せた流しのフラメンコダンサー・ルーシー役の市川に対し、「え? 今のが本番だったんですか!? 気負いですか? ぜんぜんないです!」と余裕を浮かべるのはUNO依存症の料理長・浮野役のKAZMA。それでも「柄本さんが本番で、練習でやってないことを突然やったので、びっくりしました」とベテランのアドリブに驚いた様子だったが、逆に刺激となり「もっと気合いを入れないと」とギアが上がったようだった。

檀が演じる母親と一輪車を愛する少年のような従業員・凛吾郎役の石崎は「この企画、誰が考えたんですかね? 人間のやることじゃないです」と苦笑。そして「(仲野)太賀は本当によくやるよなぁ」と、座長として作品を引っ張る仲野をねぎらった。「虹の屋」の支配人・影島役の要は余裕のある演技を見せつつも、「本番には魔物がいる」と難しさも語った。女将代理の仲居頭を演じる檀は、ほぼノーミスで本番をやり遂げてホッとした様子で笑顔を見せる。以前の情報解禁時のコメントで柄本は「せっかくこういう撮影スタイルでやっているんだから、いろいろと失敗が起これば面白いと思いますよ。人がセリフを忘れたりするのを見るの、面白いでしょ(笑)」と見どころを語っていたが、はたして第1話は無事に完結したのか。