Hondaは9月22日、「クルマと移動に関する調査」の結果を発表した。調査は8月18日〜22日、18歳以上の普通免許保有の男女1,200人を対象に行われたもの。
まず、クルマを運転中のヒヤリハット経験について聞いたところ、全体の80.4%が経験があるということが分かった。ペーパードライバーとデイリードライバーはそれぞれ87.8%が経験している。
経験したヒヤリハットの内容については、「追突しそうになった」が55.5%で最も多く、次いで「前のクルマが進んだことに気が付かず後ろに迷惑をかけ た」が31.3%、「駐車時の後方確認不足」が29.1%で続いた。
運転キャリア別に見ると、ペーパー・デイリー・新人ドライバーの3層とも「追突しそうになった」が最多となっているものの、1年以内に免許を取得した新人ドライバーは、発進時や駐車時などの「アクセルとブレーキの踏み間違い」が39.2%と2番目に多くなっている。
また、コロナ禍以降運転頻度が増えたと答えた人も、約3人に1人(34.9%)が発進時や駐車時などに「アクセルとブレーキの踏み間違い」を経験していることが分かった。
次に、アクセルとブレーキの踏み間違いの経験について聞いたところ、28.5%が「ある」と回答。年代別では、18歳〜29歳が36.1%、30歳〜39歳が34.6%と若い世代に多い傾向が見られた。
運転キャリア別では、デイリードライバーでは17.5%、ペーパードライバーでは31.5%、1年以内に免許を取得した新人ドライバーでは36.5%となっている。また、運転に「自信がある」と答えた人でも25.9%、「ほぼ毎日」運転する人でも28.5%、「週4〜5回」運転する人では32.6%と、運転への自信や頻度に関係なくドライバー全体の約3割が踏み間違いを経験していることが分かった。
アクセルとブレーキを踏み間違えたシチュエーションについては、「駐車場で細かく出し入れをしていた時」が31.9%、「渋滞時にアクセルとブレーキの位置の思い込みをしていた時」が21.3%、「単調な道での運転でぼーっとしていた時」が20.8%となっている。
運転中に周囲のクルマの動きで「怖い思いをしたことがある」と答えたのは79.2%で、ペーパードライバーでは82.3%、デイリードライバーでも79.8%となっている。怖い思いをした内容については、「必要以上に車間距離を詰めてくる」(67.1%)、「無理な追い越し」(53.8%)など。
ヒヤリハットを経験したドライバーに対し、ヒヤリハットの際にクルマの安全運転支援システムに助けられたことがあるか聞いてみると、40.3%が助けられた経験が「ある」と答えた。
具体的な安全運転支援システムについては、「衝突を予測してブレーキをかける機能」(23.1%)、「先行車の発進をお知らせする機能」(13.1%)、「障害物の有無にかかわらず、踏み間違えによるアクセルペダルの操作ミスを検知し、意図しない急な加速をしないようにする機能」(9.7%)などだった。