JR九州は22日、台風14号(9月18・19日に九州上陸)の影響による九州内の運転見合わせ等について発表した。複数の路線で築堤崩壊(線路を通すために土などで築いた堤の崩壊)などの被害が発生しており、路線によっては復旧に時間を要する見込みだという。
現在、台風14号の影響で運転を見合わせている路線は、日南線の青島~志布志間、吉都線の都城~吉松間、肥薩線の吉松~隼人間、指宿枕崎線の指宿~枕崎間、久大本線の豊後森~由布院間。このうち日南線では、大隅夏井~志布志間で早期復旧が困難な築堤崩壊が発生したため、南郷~志布志間において復旧に期間を要する見込みだという。同区間で9月26日からバス代行輸送を検討しており、詳細が決まり次第、発表する。日南線の青島~南郷間は9月23日の始発列車から運転を再開する。
吉都線は西小林~えびの飯野間で築堤崩壊が発生。肥薩線も吉松~栗野間で築堤崩壊が発生した。いずれも10月上旬の運転再開をめざし、復旧工事を進めている。吉都線都城~吉松間・肥薩線吉松~隼人間ともに9月26日から臨時ダイヤによるバス代行輸送を検討しており、詳細が決まり次第、発表するとのこと。
指宿枕崎線は指宿~枕崎間の多数箇所で倒木等の被害が発生。現在は復旧工事を進めており、順調に進んだ場合、9月27日中の運転再開をめざすとしている。
久大本線は野矢~由布院間において、道床流出や築堤崩壊などの線路災害が発生。10月上旬の運転再開をめざし、復旧工事を進めている。特急「ゆふいんの森」は当分の間、全列車を運休とする。特急「ゆふ」は博多~日田・豊後森間で折返し運転を行う。臨時ダイヤによるバス代行輸送を検討しており、詳細が決まり次第、発表するとのこと。