セルシスは、イラスト・マンガ・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」(以下、クリスタ)について、現行バージョンの無償アップデータ「Ver.1.12.7」を9月28日に公開すると発表した。スポイト機能の改善や3D機能の強化などが含まれる。
スポイト機能の改善
[スポイト]ツールでマウスカーソルの周囲に描画色を表示するサークルのデザインを変更。付近の画像が拡大表示され、取得した色とドラッグ前の描画色の両方が表示されるようになる。
また、[スポイト]ツールでペンやマウスを使うとき、マウスカーソルの周囲に描画色のサークルを表示することが可能に。[ツールプロパティ]パレットで表示を切り替えられる。
Win/iPad/iPhone/Galaxy/Android/Chromebook版で[スポイト]ツールを指で操作しているときは、押している位置をサークル内に拡大表示。この変更により、直感的に色が取得できるようになるとしている。
3D機能の強化
複数のカメラアングルが保存可能に
3Dレイヤー選択時にl、[サブツール詳細]パレットの[カメラ]に[カメラの切り替え]を追加。[使用中のカメラを複製]でカメラアングルを複製し、複数のカメラアングルを設定して保存でき、用途に応じて切り替えられる。
操作性の改善
3Dオブジェクト素材のパーツごとにオブジェクトスケールを変更できるように。パーツ選択時に表示されるマニピュレータや、[サブツール詳細]パレットの[オブジェクトスケール]で設定できる。
3Dオブジェクト素材を選択したとき、ルートマニピュレータで、縦・横・奥行きのサイズをそれぞれ変えられるようになる。[サブツール詳細]パレットの[配置]カテゴリの[オブジェクトスケール]でも、[比率固定]をオフにすると同様の操作が可能。
3Dレイヤー選択時の[サブツール詳細]パレットの[操作]に[移動基準軸]・[回転基準軸]を追加。3D素材を選択しているときに、従来の床面に合わせた軸に加えて、オブジェクトの軸を基準にした移動や回転を行える。
3Dレイヤー選択時の[サブツール詳細]パレットの[操作]に[複数操作基準点]を追加。複数の3D素材を選択しているときの基準点を変更し、マニピュレータの位置を中心に回転や拡縮が可能になる。
天球に魚眼パースを追加
3Dレイヤーの[天球]カテゴリに[魚眼パース]を追加。天球に対して魚眼パースがかかり、最大で視野角を約2倍に増やせる。
天球の展開図出力に対応
3Dレイヤー選択時の[サブツール詳細]パレットの[天球]に[展開図]を追加。[書き出し]から天球図の展開図を書き出せる。
3Dレイヤー選択時の[サブツール詳細]パレットの[天球]に[天球用パノラマ書き出し]を追加。3Dレイヤーのカメラから見た周囲の全景を天球用の展開図として書き出せるようになる。
スマホ環境のホーム画面をリニューアル
iPhone/Galaxy/Android版に関して、ホーム画面のデザインをリニューアル。キャンバスの作成や作業の再開をすぐに行えるレイアウトに変更。最新情報をはじめ公式講座、ASSETSなど創作に役立つサービスにもアクセスしやすくなったとしている。
このほか、90件以上の機能改善と仕様変更を行う。主な改善内容はVer.1.12.7のリリースノートを参照のこと。
9月28日に公開する無償アップデータの主な更新内容を公開!
— CLIP STUDIO PAINT(クリスタ) (@clip_celsys) September 21, 2022
取得前後の色を見比べながらスポイトが使用可能に。カメラアングルの複数保存で3Dシーン編集がしやすく。3Dオブジェクトの個別および一括での変形や移動がしやすく。
詳しくはこちら https://t.co/pdynwo1Hao pic.twitter.com/mkZFw6FcnH