結婚式は、別々の人生を歩んできた2人が、これからの未来を共にすることを誓う一生に一度の晴れ舞台。大切な家族や親しい友人たちに見守られ、新たな門出を迎えるかけがえのない一日です。
しかし昨今は新型コロナウイルスによって、結婚式を挙げるタイミングや人数、セレモニーの内容などに悩まれる新郎新婦も多いことだと思います。親族だけで行う「家族婚」や、挙式や披露宴は行わない「フォト婚」を選ぶ方もめずらしくありません。
「ご家族やご親族、お世話になった方々と集まる機会をつくれるのは、当たり前のことではない、とかみしめています。だからこそ、結婚式の素晴らしさを、より感じるようになりました」
そう話すのは、千葉県千葉市にある結婚式場「ザ・ミーツ マリーナテラス」で、支配人を務める真栄田麗男さん。“スローリゾート”をテーマとした会場の真ん中には、360度のウォータービューを楽しめるアクアテラスが広がり、ガラス張りの開放的空間が魅力のチャペルでは幻想的なムードを味わえるとして人気を集めています。また、スタイルに合わせて選べる3つのバンケットもポイントです。
今回はそんな「ザ・ミーツ マリーナテラス」で、数多くの結婚式に携わってきた支配人の真栄田さんに、改めて「結婚式とは?」という原点について聞きました。
■南国リゾートをイメージした空間。チャペルから見える景色に愛を誓う
──最初に、真栄田さんがウエディング業界に入った理由と、業務内容を教えてください。
この業界に入ったのは2014年4月です。就職活動をしているなか興味を持ったのがきっかけでした。結婚式は思い出に残る日というだけでなく、その後の夫婦生活を円満に過ごせる理由のひとつでもあると思っています。そんな一日のお手伝いをしたい、そんなご夫婦を一組でも多く作りたいという思いで、この世界に飛び込みました。
ウエディングプロデューサーの経験を経て、現在は店舗の責任者として、プロデューサーやスタイリストのマネジメント、結婚式のオペレーションを総合的に見ています。また、集客や売り上げ、顧客満足度などの管理も担当しています。
──「ザ・ミーツ マリーナテラス」の特徴はどんなところですか?
南国リゾートをイメージしたアクアテラスは、1番の目玉だと思っています。実際に新郎新婦様から人気のあるスポットであり、式にお越しいただいたゲストの皆様からも大変好評です。ゆったりとしたリゾートならではの空間を気に入ってくださる方が多いですね。
また、開放的な景色が広がるチャペルは、扉が開いた瞬間に自然光が差し込んでくる構造で、ご新婦様のウエディングドレスがいちばん綺麗に映えるようになっています。当チャペルには十字架がありません。これには、そこから見える“景色に誓う”という思いが込められているからです。いろいろな天候がありますが、結婚式を挙げたその日の景色をいつでも思い出していただける仕組みを採用しました。
──晴れの日でも雨の日でも、その日の景色が焼き付くというのが素敵ですね。実際に、アクアテラスやチャペルを見て、式場を決められる方が多いのでしょうか。
そうですね。その2つが“決め手になった”と言ってくださる方が多いです。また、ブライダルフェアにご来場くださったお客様から、「お食事を気に入った」というお声や、「案内するウェディングプロデューサーやスタッフの対応をよく思った」というお声をいただくこともあり、とてもありがたいですね。
基本的にはブライダルフェアをご案内したプランナーが、そのまま打ち合わせから結婚式当日までを担当する、「担当一貫性」をとっています。一から築き上げた信頼関係を大切にしていることにご安心いただくお客様も多いように感じています。
■コロナ禍によって、“新しい式のカタチ”が次々に生まれた
──式について、コロナ禍での変化はいかがでしたか?
新型コロナウイルスが騒がれ始めた2019年〜2020年は、まだ感染状況がどうなっていくのか先が見えない状態でしたので、「大人数で集まるということ自体がどうなのか?」と悩まれたり、不安に感じられる方は少なくありませんでした。実際に日程を変更されたり、人数を少なくするといった対応をされる新郎新婦様もいらっしゃいました。2021年に入ってからは、世の中も“with コロナ”に切り替わりつつあり、政府や自治体のガイドラインを守りながら模索してきました。
現在はコロナ前と同数くらいの結婚式が行われていますが、これまでの結婚式のスタイルが当たり前にはできなくなっている。だからこそ、改めてご家族やご友人が集まれることの尊さと素晴らしさを実感しています。
──最近はリモートで、式場とご自宅をつなぐサービスも増えたように感じます。
はい。「ザ・ミーツ マリーナテラス」でも、その取り組みを行っています。リモートで挙式や披露宴にご参加いただくことも、めずらしくなくなりましたね。さらに、結婚式当日の様子を1分間のショートムービーに編集してお渡しする新しい取り組みも生まれました。SNSに投稿いただけるようになっており、多くのお客様にご利用いただいています。
また、“撮影のみ”や会食をせず“挙式のみ”など、お客様からのご要望の幅が広がったことをきっかけに、一組一組のお客様のニーズにきめ細やかに応える『&Thanks』という商品も誕生しました。これは2021年から大きく展開しており、多くのお客様からご支持をいただいてます。
■「思い出を残すこと」と「ゲストとの時間」をより重視されるお客様が増えた
──実際にコロナ禍で式を挙げられたお客様は、どの部分をもっとも重視されているようですか?
「思い出を残す」というところに重きを置かれているように感じています。同じ場所に集まって直接お話しができること、感謝の気持ちや祝福の言葉を直接かけられること、同じ空間を共にすることを一番に考えていらっしゃるお客様が増えた印象ですね。
もちろん、いろいろな演出でゲストの皆様を楽しませたいという新郎新婦様もいらっしゃいます。そのなかでも特に、ゲストの皆様と直接お話しできる時間を大切にされる方が非常に増えました。
──なるほど、「ゲストの皆様と過ごす時間の大切さ」ですか。
個人的な意見ですが、私は「結婚式は、その後の結婚生活の原点になる」と思っているんです。思い出に残る1日があるからこそ、その先に起こる日々の辛いことや悲しいことも、きっと乗り越えられる。結婚式でゲストの皆様にかけていただいた言葉や笑顔、その空間を思い出すことで前を向ける、そんな1日を作り上げるのが私たちの役目だと思っています。
──そのような力強いお考えがあると、新郎新婦様も心強いですね。
実際に、お客様から「式を挙げないという選択肢を選ばなくてよかった」というお声をいただいたことが、とても印象に残っています。「やってよかった」と思っていただけることが何より嬉しいですし、そう感じていただけるように、私たちも努力していきたいです。
日程変更を検討されたり、開催自体を見送ろうかと悩まれている方も多くいらっしゃると思います。ですが、私たちは“お二人が安心して過ごせる空間を提供すること”を第一に動いています。どんなに些細なことでも構いませんので、式場のプロデューサーにご相談いただきたいです。1組として同じ結婚式はありません。私たちも、お2人にぴったりな結婚式のスタイルを一緒に考え、ご提案させていただきたいと思います。