三井住友海上火災保険は9月14日、自転車利用に関する調査の結果を発表した。調査は6月3日〜4日、全国の20代〜60代の男女1,000人を対象に行われたもの。
まず、自転車の交通ルール違反時に罰則が科される事について「知っている」という人は63.8%となっている。一方で、自転車事故で高額賠償の判決事例が発生している事についての認知度は23.7%にとどまっている。
次に、自転車利用者に自転車事故の経験を聞いてみると、71.5%が経験がある事が分かった。事故原因については、「自分のスピードの出しすぎ」が28.0%で最も多く、次いで「相手方の不注意」(19.9%)が続いた。
また、自転車事故への備えへの興味関心については85.1%が「気にしている」と回答しているが、自転車事故に備える保険への加入は43.7%にとどまっている。自転車事故で備えたい事は、「相手のケガに対する治療費」(53.8%)、「相手のモノを壊した場合の賠償費」(46.9%)が上位に。
自転車事故に備える保険への加入状況を年代別に見ると、男女ともに40代、60代の保険加入率が5割超となっている一方で、20代〜30代では3割にとどまっている。
自転車利用時に気を付けている事については、「暗くなったら早めにライトをつける」(47.5%)、「飲酒運転をしない」(44.9%)、「携帯電話や傘さし等の"ながら運転"をしない」(43.6%)が上位に。一方で、自身の安全に直結する「ヘルメットを 着用する」は1割に満たない回答となっている。