リクシスは9月14日、電通の社内横断プロジェクト「電通シニアラボ」と共同で実施した「シニア兆し調査2022」の結果を発表した。調査は7月27日〜8月6日、全国60代〜70代の男女800人と高齢者介護の現場に従事する109人を対象に行われたもの。
シニアが「不調が出てきたら取り入れたい」商品サービス1位は「難聴対応スピーカー」。74.1%が「興味がある」と回答している。
そのほかには、「スマホで探せる紛失防止タグ」(4位)や「転倒を防ぐ床材」(6位)、「柔らかくできる調理家電」「ハンズフリー・シューズ」(各9位)といった、"課題解決型エイジテック"も多くランクインしている。
シニア自身の意識においては、「迷惑をかけずに生きていきたい」が94.9%、「介護が必要になったら少しでも負担を減らす商品/サービスを取り入れたい」が82.3%となっている。60代では83%、70代では81.5%が、介護が必要になったら「少しでも負担を減らす商品/サービスをとり入れたい」と考えている事も分かっている。
一方で、家族のサポートや介護をしている介護家族においては、課題解決型エイジテックや、安全を守る商品の取り入れ意向が全体よりも高い傾向が見られている。また、ECの利用については、「月1回以上利用」が60代〜70代全体では58.6%に対し、64.8%となっている。
次に、介護職を対象に「利用者のために使用経験があるサービス」を尋ねてみた。すると、「ビデオ通話」「動画閲覧サイト」「SNS」「EC」「移動式スーパー」「宅配弁当」「柔らかレトルト・冷凍食品」については、半数以上が使用経験ありと回答した。
在宅シニアに役立つとして介護職が期待する商品は、「難聴対応スピーカー」(84.4%)、「転倒を防ぐ床材」(76.1%)、「柔らかくできる調理家電」(74.3%)が上位に。
「買い物による介護予防サービス」「写真共有・見守りサービス」「コミュニケーションロボット」「VRゴーグル」については、「在宅シニアの役に立ちそう」という介護職の期待と、シニア自身の「不調が出たら取り入れたい」意向にギャップが見られた。