便利な機能が多く、Web会議における定番ツールの一つとなっているMicrosoft Teams。
しかしいざ会議というときに、音声トラブルが発生したら焦ってしまいますよね。
そこで今回は、Teamsで音声が聞こえない場合、またマイクが使えない場合のチェックポイントや対処法などを解説します。また、Teamsのテスト通話のやり方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Teamsで音声が聞こえない・マイクが使えないときは周辺機器設定をチェック
Teamsで音声が聞こえなかったり、マイクが使えなかったりする原因にはさまざまなものがありますが、まずはデバイスやイヤホン・スピーカー、マイクの設定など、周辺機器を確認してみることをおすすめします。
ここからは、まずチェックすべき周辺機器の設定などについて解説します。
Teams上でのデバイス設定を確認
まずはTeamsを起動し、デバイスの設定を確認してみましょう。トップ画面の右上にある「...」から「設定」を選択します。
そして左メニュー最下部にある「デバイス」をクリック。そうすると、現在使用しているスピーカーやマイクの情報が表示されますので、オーディオデバイス、スピーカー、マイクそれぞれに問題がないかどうかを確認します。
もし正しく設定されていない場合は、右端の「V」をクリックし、適切なものを選択するようにしましょう。
イヤホンやスピーカー、マイクにおける問題がないか確認
Teams上でのデバイス設定に問題がないものの音声が聞こえい場合やマイクが使えない場合、使用しているイヤホンやスピーカー、マイク自体に問題があることも考えられます。
例えば、「知らない間にバッテリー切れになっていた」とか「パソコンに端子がしっかりと接続されていなかった」などが、よくある原因の一つとして挙げられます。
さらに、イヤホンやスピーカー、マイクが壊れていて不具合が起こっているという可能性もあるでしょう。
ヘッドセットなどに「ミュートボタン」などがあり物理的にミュートになっている場合も、パソコン上で設定を確認するだけでは問題を解決できません。
バッテリーや物理的な接続などを確認しても状況が改善されない場合は、一度ほかのスピーカーやマイクなどを試してみるのも方法の一つです。
パソコンやスマートフォンの音量を確認
デバイスの設定や周辺機器などに問題がないのに音声が聞こえない場合、単純にパソコンやスマートフォンなどの音量が小さすぎる可能性もあります。
ボリュームが絞られすぎていないかどうかを確認し、余裕があれば後の段落で紹介する「テスト通話」などを通して、適切な音量に合わせておくといいでしょう。
会議画面内での音声設定箇所
Teamsでこちらからの音声が相手に届かない場合、会議の設定画面において、マイクがオフになっていることも考えられます。
相手に音声が届かないことを防ぐには、会議に参加する前の「ビデオと音声のオプションを選択してください」という画面で、こちらからの音声がオンになっていることを確認しておきましょう。
下の画像のようにマイクのマークに斜線が入っている状態だと、こちらのマイクがオフになってしまうため、オンにしておく必要があります。
また、会議中にも同じマークが画面上部に表示され、マイクの設定をひと目で確認できるようになっています。もし斜線が入っていたらオフになっているので、クリックしてオンにしましょう。ちなみにカメラも同様です。
なお「...(その他)」から「デバイスの設定」を選択することでスピーカーの音量調節などもできるようになっているので、相手の音声が聞こえにくい場合は調整してみるといいでしょう。
Teamsのテスト通話のやり方
Teamsには事前に音声や映像などをチェックできる「テスト通話機能」があります。重要な商談やミーティングなどを円滑に進めるためには、あらかじめテスト通話をしておくことをおすすめします。
なおテスト通話の機能はデスクトップアプリ版にしか備わっておらず、ブラウザ版は非対応なのでご注意ください(2022年8月24日時点)。
さてテスト通話を行う場合はトップ画面の右上にある「...」から「設定」をクリックし、表示された画面の左メニューの「デバイス」を選択します。そして「テスト通話を開始」というボタンを選択しましょう。
そうすると自動応答アカウントとの会話が開始されます。
テスト通話ボットの指示に従い「テスト中です」などの適当なメッセージを録音し、その後再生される音声に不具合がなければ設定に問題はないでしょう。
テスト通話のあとには結果の概要が表示されますので、もしマイクやスピーカーに問題があることがわかった場合は、デバイスの設定から調整しておきます。
なお、テスト通話の録音は通話後に直ちに削除され、Microsoft側が録音音声を保持したり使用したりすることはありません。
それでも音声が聞こえない・マイクが使えない場合の対処法
周辺機器の設定やテスト通話を行ってもTeamsの音声が聞こえない場合やマイクが使えない場合は、いったいどうすればいいのでしょうか。
ここからは、上記をすべて試してみても解決しなかった場合の対処法を紹介していきます。
Bluetoothの設定を確認する
Bluetooth搭載の機器を使用している場合、ペアリングがうまく行われていないことが原因で、相手の音声が聞こえない、またこちらの音声が届かないという可能性があります。
ペアリング自体をしていなかったり、ペアリングした情報が消えてしまっていたりするとスピーカーやマイクなどを使用できないので、設定を確認しておきましょう。
また、パソコンなどのデバイスが、該当のスピーカーやイヤホンなどとは異なるBluetooth機器に接続されていることもあります。
Bluetooth搭載の機器をいくつか所持している場合は、今使っている(これから使いたい)機器とデバイスが正しくペアリングされているかどうかもチェックしておくといいでしょう。
デバイスを再起動または変更してみる
イヤホンやスピーカー、Teams上での設定に問題がない場合、使用しているのデバイス自体に何かしらの不具合が生じているのかもしれません。
したがって、これまでに紹介したことを試しても音声のトラブルが解決しない場合は、一度パソコンなどのデバイスを再起動し、動作に問題がないかどうかを確認してみましょう。
また、それでも解決しない時はデバイスを変更するのも一つの手です。別のパソコンやスマートフォンなどが手元にある場合は、試しにほかのデバイスを使ってみることも検討しましょう。
ネットワークを見直す
ネットワークに問題があることも、TeamsなどでWeb会議をする上での音声トラブルの原因の一つとなっています。例えばインターネット速度が遅いと、音が一部抜けてしまったりすべて飛んでしまったりする場合も。
これらの問題はネットワーク機器を見直したり、無線LANから有線LANに接続を変えたりすることで解決する可能性がありますので、一度試してみるといいでしょう。
Microsoftコミュニティで質問する
「Microsoftコミュニティ」で質問してみるのも方法の一つです。「Microsoftコミュニティ」は有識者から質問に対する回答をもらえるサービスで、アカウントを作成することで無料で使用できます。
トップページから「質問する」をクリックすることで自分で質問もできますし、ほかの人の質問やそれに対する返信を閲覧することも可能です。
自分一人ではどうしても解決できない場合もありますので、活用してみるといいでしょう。
Teamsの音声トラブルについての対処法や原因を知っておこう
Teamsで音声が聞こえなかったり、マイクが使えなかったりする原因としては、さまざまなものが挙げられます。
Teams上での周辺機器や音声の設定などはもちろん、使用するイヤホンなどの機器やデバイス自体に問題がないかどうかも確認しておくべきでしょう。
不安な場合は事前にテスト通話をしておき、大事な会議や商談などをスムーズに進行できるようにしておくといいでしょう。