フジテレビの鈴木芳彦アナウンサーが、14日付で同局を退社した。16日に行われた、格闘技大会『湘南美容クリニック presents RIZIN.39』の記者会見で発表した。

  • 鈴木芳彦アナウンサー

RIZIN CEOの榊原信行氏の呼び込みで登場した鈴木アナは「格闘技の実況アナウンサーになりたくてアナウンサーになった私にとって、やはり格闘技の実況をしないと、これからの人生後悔すると思いました。フジテレビのことは大好きです。フジテレビは本当に社員1人1人に対して優しくて、そして社員を大切にする素晴らしい会社であるということは、今も変わりません。それはすごく実感してることです。退社する際にお世話になった方々にご挨拶をしたんですが、『寂しくなるね』と言ってくださった一方で、『頑張れよ』『応援してるからな』と、力強く背中を押してくれました。本当にフジテレビの皆さんありがとうございました」と挨拶。

そして、「ただ、RIZINを実況したい。格闘技を実況したいという気持ちは、愛は止められませんでした。いろんな思いがあったんです…」「自分の夢に向かって飛び出した僕を、温かく迎えてくださって、ありがとうございます」と、涙で榊原氏に感謝した。

さらに、ファンに向けて、「これから皆さんと一緒に、格闘技を盛り上げたいと思います。RIZIN・格闘技を軸にして、フリーになったからには他の格闘プロモーションを含め、eスポーツもやってますので、実況だったり、ナレーションだったり、司会だったり、また局アナ時代経験してなかった仕事にもどんどん挑んでいこうと思っています」「9.25『超RIZIN』で放送席に戻ります、よろしくします!」と意気込んだ。

迎え入れた榊原氏は「辞めようって思う気持ちってすごく重たいし、この決断はとても大変だったと思います。その思いを持ってRIZINに関わってくれる鈴木さんを心から歓迎するし、鈴木さんのその熱い思いに負けないぐらい、全力で鈴木さんと向き合います」と決意表明。

続けて、「RIZINがもうこの後フジテレビで放送しないってことになったわけでは決してないと、そう信じてるし、僕は鈴木さんに負けないぐらいフジテレビのことが好きです。もう1回格闘技を日本中でみんながお茶の間で見れる、みんながワクワクドキドキして、子供たちからおじいちゃん、おばあちゃんまで見てもらえる、そのメディアはやっぱり今も地上波だと思ってます。だからタイミングを見て、また地上波で放送できるようにRIZINは頑張りたいと思うし、その放送局がフジテレビさんであったらいいなと思ってます」と期待を示した。

鈴木アナは2003年にニッポン放送へ入社し、06年フジテレビへ転籍。主に格闘技をはじめスポーツ実況を行ってきたほか、『超逆境クイズバトル!!99人の壁』といったバラエティでも活躍した。