JR東日本は16日、来年3月から開始を予定している「オフピーク定期券」の導入に向け、国土交通大臣に通勤定期運賃の変更認可申請を行ったと発表した。「オフピーク定期券」は平日朝のピーク以外の時間帯(オフピーク時間帯)のみ利用でき、通常の通勤定期券より割安な「Suica通勤定期券」になるという。
同社はコロナ禍にともない社会全体で高まっている3密回避や混雑緩和への強いニーズを踏まえ、首都圏の朝ピーク時間帯前後にシフトして利用してもらう代わりに、いまより割安(現行より約10%値下げ)な「オフピーク定期券」のサービスを来年3月から開始する予定。東京の電車特定区間内で完結する区間を導入対象としている。
あわせて通常の通勤定期券を約1.4%の値上げすることで、全体として増収にならないという想定の下、定期運賃に価格差を設け、これによる「オフピーク通勤」の促進を通じて利用の平準化と混雑緩和に取り組んでいくという。東京における電車特定区間内完結の通常の通勤定期運賃を対象としている。
なお、通学定期券に「オフピーク定期券」の設定はなく、現行の運賃からも変更されない。「オフピーク定期券」の発売と運賃改定時期は2023年3月を予定している。