俳優の山本耕史、歌舞伎俳優の坂東彌十郎が、10月スタートのTBS系金曜ドラマ『クロサギ』(毎週金曜22:00~)に出演することが16日、発表された。
本作は、詐欺によって家族を失った主人公が「詐欺師を騙す詐欺師=クロサギ」となって、本当の「敵」を探し出し打倒していく物語。
原作は黒丸・夏原武による漫画「クロサギ」シリーズ。今作は、2013年に全42巻で完結した漫画シリーズを原作に、いわば“『クロサギ』完全版”として新たにドラマ化。主人公・黒崎高志郎(くろさき・こうしろう)を平野紫耀(King & Prince)が演じる。2022年の現代を舞台に、今の日本でリアルに起こっている詐欺に「クロサギ」が喰らいつく。
このたび、黒崎と意外な関わりを見せていく人たらしの詐欺師・白石陽一(しらいし・よういち)役に山本耕史、黒崎の最大の敵である大物詐欺師・御木本(みきもと)役に坂東彌十郎の出演が決定した。
山本演じる白石は、大企業のみを標的とする「シロサギ」。人当たりが良く、詐欺師に最も必要な「人から信頼される」スキルがずば抜けている。しかし実際は何を考えているか分からない、正に“クセ者”だ。「シロサギ」を標的とする黒崎にとって白石は敵となる人物だが、2人にはある共通点が――。そして、意外な関わり方をしていくことになる。本来であれば相反する「クロサギ」黒崎と「シロサギ」白石。2人の関係性が、どのような化学反応を生むのかにも注目だ。
そして、坂東彌十郎演じる御木本は、黒崎が父親の仇としてずっと追い続けている大物詐欺師。黒崎の父に詐欺を仕掛けた張本人で、警察関係者にもその名が知れ渡っている。黒崎が「シロサギ」の情報を買っている桂木敏夫(三浦友和)とも懇意にしているようだが、その正体は謎に包まれている。果たして、黒崎はどのように御木本へ近づいていくのか――。黒崎vs最大の敵・御木本の最終決着は本作の大きな見どころになる。
白石役の山本は、これまでTBSドラマにも数多く出演。近年では、『恋はつづくよどこまでも』(2020年1月期)や『この恋あたためますか』(2020年10月期)での“理想の上司”役の好演が記憶に新しい。そんな山本が、本作では人たらしでクセ者の「シロサギ」としてどのような怪演を見せるのか。初共演となる平野と繰り広げる“詐欺師同士”の狡猾な騙し合いにも注目だ。
一方、御木本役の坂東彌十郎は、歌舞伎俳優として約50年のキャリアを持つ“歌舞伎界の名バイプレーヤー”。近年は俳優としても活躍の場を広げており、現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でのおちゃめな役柄が大いに話題となっている。TBSドラマへの出演は、ゲストとして登場した『MIU404』(2020年)以来となり、TBS連続ドラマのレギュラー出演は今回が初となる。そんな坂東彌十郎演じる御木本が、黒崎の最大の仇としてどのように君臨するのか。緊迫感あふれる黒崎との最終決着にも期待が高まる。
■山本耕史
一癖も二癖もある役を演じた2022年。何だか巷では「胡散臭い俳優・山本耕史」と言われている模様・・・。
そこにTBSからのドラマオファー! どんな役だ?! また胡散臭いのか?! いやそんなハズはない! もう胡散臭い役なんてそうそう無い! 今年の締め括りとして、最後に正直者の役なのか?! そんな意気込みで今回のドラマに参加!
僕「で、どんなカッコいい役柄ですか?」
TBS「大企業相手に詐欺を仕掛ける、凄腕詐欺師です!」
僕「・・・・・・えっとタイトルは?」
TBS「クロサギです」
僕「・・・・・・」
先にドラマのタイトルを聞いとくべきだった・・・。
■坂東彌十郎
現代劇ドラマの経験が少ない私にオファーをくださったことに少々驚き、またうれしくも思っております。
私の演じる御木本は、主人公のクロサギが復讐をする為にずっと追い続けている、物語の中で重要な役どころ。
現場の皆さんのお力を借りながら、とことん憎まれ続けていけるようにしっかりと勤め上げたいと思っています。
クロサギと御木本の騙し合いを是非お楽しみください。
(C)TBS