演劇・コントユニットのダウ90000の初冠ドラマ『ダウ90000 深夜1時の内風呂で』が、フジテレビで28日(25:20~ ※関東ローカル)に放送される。
ストーリーは、とある旅館を訪れた大学生のサークルのメンバーたちの間で起こる、なんでもなくて、気まずくて、甘酸っぱい一夜の出来事を描く。ダウ90000が得意とするワンシチュエーションコメディーを土台に、若いスタッフのアイデアも加えて制作する。
ダウ90000は、今年10月に予定している第4回演劇公演『いちおう捨てるけどとっておく』の16ステージ分のチケットが発売開始後約10分で即完売するなど、Z世代から火がついて人気急上昇中の演劇・コントユニット。業界でも、佐久間宣行、東京03・飯塚悟志、いとうせいこう、爆笑問題・太田光など数々の著名人がその実力を認め、破竹の勢いで突き進む男女8人組だ。
ダウ90000の名前がタイトルに載るドラマは初めてであることもさることながら、メンバー全員が一緒にドラマに出演するのも初。脚本は、ダウ90000主宰である蓮見翔が執筆を担当。蓮見は、2021年第2回本公演『旅館じゃないんだからさ』で、岸田國士戯曲賞の最終ノミネートに残り、ダウ90000としては7月に行われた『第43回ABCお笑いグランプリ』でも決勝進出を果たすなど、演劇界、コント界においてネクストブレイク必至の逸材。今回、1時間のドラマの脚本を担当するのは自身初となるが、ドラマならではの読後感やカタルシスをしっかりと混ぜ合わせた内容となっている。
脚本・共同演出の蓮見とプロデューサーが、現場で「このドラマのエンディングにあてたい曲」を話していたところ、候補にあげた1曲目が一致し、YONA YONA WEEKENDERSの「遊泳」に決定。劇中歌には、21日発売のEP『嗜好性』に収録された新曲「1989’s」も使われている。
ストーリーに登場する珠妃(演:道上珠妃)の父親役として、ベテラン俳優の勝村政信が出演。劇中では、おじさんが旅館の内風呂でバタフライをするというコミカルな演技に挑戦し、強烈すぎるインパクトを残している。また、ドラマ後半に訪れる上原(演:上原佑太)との掛け合いでは、一気に勝村の演技に拍車がかかり、コメディードラマながらもほろっとさせられる内容となっている。
コメントは、以下の通り。
■蓮見翔(ダウ90000)
――番組のオファーを聞いた時の感想は?
「地上波で自分の書いたドラマが流れるということが話をいただいてから今日まであまり実感がありませんが本当にうれしかったです。映像は初めてなので不安もありましたが、自分が面白いと思うことを最大限表現できるように頑張ろうと思って臨みました」
――作品について
「今回初めて映像の脚本を書かせていただけることになって、舞台上で表現しづらい場所での話にしたいとまず思い、“旅館の大浴場”での話になりました。旅行で訪れた大浴場での人間の行動ってなかなか見ることができないもので、身近な人でも案外知らない一面が現れる可能性のある場所だと思っていて、それをのぞき見できるわくわく感が全体を通して伝わったらうれしいです。普段は若者8人でやっているので、なかなかやりづらい家族というテーマが軸になっているので、いつもと違う雰囲気も楽しんでいただけたらうれしいです」
――収録を終えて
「初めて現場を経験して、自分が書いた言葉によってたくさんの大人が動いている事実に圧倒されましたが、スタッフのみなさん、そして共演させていただいた勝村さんの優しさと頼もしさのおかげで楽しく終えることができました。初めての現場がこの作品で本当に良かったです」
■勝村政信
「西田敏行さんから『ダウ9、かなり気になる存在だった。ダウ9、YouTubeでチェックしてるぞ!俺はファンだぞ!』と連絡が来ました。まずい。荷が重いかも。だが、ダウ9の見事なアンサンブルが、部外者の私を優しく包んでくれる。8人なのに、9まん。この素晴らしい若者たちプラス私。ちょうど9人。なんだか行けそうな気がする~のは、私だけだな」
■宮崎暖プロデューサー
「ダウ90000の公演を以前から見に行かせていただいておりました。ダウ90000の皆さんが生み出す絶妙な間の笑い、気まずかったり心地よかったりする人間関係の距離感、伏線をはりながら最後には全て回収する主宰・蓮見さんの構成力に心酔しておりました。そして今回、この大好きな男女8人組の企画が実現したこと、大興奮しております。さらに、ここにベテランの勝村政信さんが良い意味での異物として、物語に深みを出してくださいました。『ダウ90000 深夜1時の内風呂で』は、蓮見さんが今回のために書き下ろしたオリジナルストーリーで初冠ドラマです。蓮見さんが前々から題材として扱いたかった旅館を舞台に、ダウ90000の面白さが画面で爆発していますので、地上波で、そして放送でご覧になれない方はぜひ、TVerやFODでご覧いただけたらうれしいです」
(C)フジテレビ