俳優の上川隆也が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』(毎週木曜20:00~)が最終話がきょう15日に放送される。
上川演じるマイペースで空気を読まない刑事・糸村聡が、遺留品から事件を解決していく同作。きょう放送の『遺留捜査』最終話をもって、1999年のスタート以来、23年の歴史をつむいできた『木曜ミステリー』がフィナーレを迎える。
先週放送された第9話では、神崎莉緒(栗山千明)と仲の良い組織犯罪対策二課の刑事・氷室翔太(崎山つばさ)が刺殺される事件が発生。氷室は生前、単独でインサイダー情報の不正取引サイトを調べており、“土竜(もぐら)”を名乗る主犯の正体を突き止めていたようだった。氷室の足跡を追った特対メンバーは、土竜が大病院の院長・物部泰弘(高橋英樹)の別荘を拠点に使っていたことをつかむ。そんな中、氷室が5年前の通り魔事件も調べていた事実が浮上。この事件は当時、大学生だった沢村直哉(渋谷謙人)が引き起こしたもので、氷室の所轄時代の先輩・岩瀬隆介(津田寛治)の婚約者が命を奪われていた。沢村は事件から半年後に焼死したとされていたが、岩瀬は彼の死に疑問を抱き、執念の捜査を続けていたこともわかる。糸村は氷室の遺留品“金のチェーン”の謎を探っていたが、その鎖は岩瀬が亡き婚約者の娘、舞妓の葉月(森日菜美)に贈るはずのものだったことをつかんだ矢先、岩瀬が何物かに刺されてしまう。
最終話では、氷室の死と岩瀬が刺された事件がさらに深く交錯。2人を襲ったのは土竜なのか、いったい土竜とは何者なのか、そして疑惑の病院長・物部はどう事件に絡んでいるのか。政界にも太いパイプを持っている物部が抱える、奥深い闇とは。糸村は岩瀬が刺された現場で見つけた“折り鶴”を糸口に捜査を進めるが、小さな鶴から事件の背後に隠されていた大きな闇が明らかになっていく。折り鶴が告げる、あまりにも悲しく切ない事件の真相とは。愛すべき風変わりな刑事・糸村が語りかける“最後のメッセージ”に注目だ。