キリンホールディングスは、減塩食品の塩味を約1.5倍に増強するスプーンとお椀型のデバイス「エレキソルト」の開発を発表した。明治大学の宮下芳明研究室と共同で開発している。9月から実証実験を行い、2023年の商品化を目指しているそうだ。

  • 科学の力だ! 塩味を1.5倍増強してくれる「スプーン」と「お椀」が発明される

    「エレキソルト」誕生。減塩する人の味方になりそう

濃い味の料理の食べたいけど食べられないという減塩中の我慢を解消し、食事をより楽しいものにすることを目的に開発したという。同社は宮下芳明研究室と共同で、2019年から人体に影響しない微弱な電流を用いて擬似的に、食品の味の感じ方を変化させる「電気味覚」技術の活用を研究していた。

  • 臨床試験で、塩味が約1.5倍増強されることを確認したという

同社の調査によれば、減塩に取り組む人が「薄味ではなく濃い味で食べたいもの」としたのは、1位がラーメン、2位が味噌汁だったそう。そこで、今回のエレキソルトは、ラーメンや汁物を食べるのに適した「スプーン」と「お椀」型のデバイスになったとのこと。

今回のエレキソルト、スプーンでは柄の部分、お椀では側面に設けられたスイッチにより、4段階で電流の強度を選択して使用する。通常のスプーン、お椀と同様に使用することで、電流が流れ、塩味が増す効果を発揮するという。

  • 実際の電流の流れ方

ネット上では「I am 健康人間になりたいので期待」「超醤油派の俺には救いの手。早く実用化してほしい」と期待する声のほか、「これは素晴らしい。どんな味になるのか試してみたいなぁ」「この技術を使ったポテチトングが欲しい」「料理を変えるんじゃなくて、食器を変えるって発想凄いな」などの声が寄せられた。