パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は9月12日、「男性育休」に関する調査結果を発表した。同調査は8月15日~18日、全国の20~30代の男性会社員200名、全国の20代~60代男女中途採用・人事担当者200名を対象にインターネットで実施した。

  • 今の会社での育休取得のしやすさ

今の会社での育休取得のしやすさについて尋ねたところ、個人・企業(自社の男性従業員について回答)とも、57.5%が「とても取得しやすい」「やや取得しやすい」と答えた。個人に育休取得意向を尋ねたところ、90.0%が「取得したい」と答えており、「取得しやすさ」と大きな差が出る結果になった。

育休取得にあたっての不安を聞くと、個人は「収入の減少」(49.5%)が最も多く、「業務の引継ぎ」(48.0%)、「昇進への影響」(34.0%)と続いた。一方、企業は「業務の引継ぎ」(43.5%)、「収入の減少」(41.5%)、「昇進への影響」「人間関係の悪化(各30.0%)となっており、個人との差が見られた。

  • 育休取得にあたっての不安

2022年10月に施行される法改正の「育児休業の分割取得」では、子が1歳になるまでの育児休業を分割して2回取得することが可能になる。この分割取得が育休取得にどのような影響を与えるか聞くと、個人・企業ともに8割以上が「育休取得しやすくなると思う」(個人:81.5%、企業:81.0%)と回答した。

  • 育休の分割取得制度導入による取得のしやすさの変化

育休の分割取得制度の開始で軽減されそうな不安の内容を聞くと、育休取得時の不安の回答の上位にあがっていた「収入の減少」や「業務の引継ぎ」だけでなく、「仕事の技術や能力が落ちる」(個人:34.0%、企業:32.5%)や、「復帰時の受け入れ体制」(個人:29.5%、企業:27.0%)という回答が一定数あった。

  • 育休の分割取得制度の開始で、軽減されそうな不安

個人・企業に、育休取得実施率の高さは転職時の応募に影響するか尋ねたところ、個人は74.0%、企業は73.5%が「影響する」と答えた。

転職先を選ぶ際に重要視するワークライフバランス制度について聞くと、個人では「リフレッシュ休暇制度」(45.0%)、「リモートワーク制度」(41.5%)についで「育休制度」(40.0%)がランクインした。企業では「リモートワーク制度」(51.5%)、「フレックス制度」(48.5%)に続き、「育休制度」(47.5%)が上位に入っている。