電通は9月12日、「シニアのスマホライフ実態調査」の結果を発表した。同調査は7月11~12日、スマートフォン(スマホ)を利用する全国の60~70代男女1,000名を対象に、インターネットで実施した。

  • 生活をするうえでどれくらいスマートフォンを必要としていますか

生活をするうえでどれくらいスマートフォンを必要としているか尋ねたところ、85.0%が「絶対に必要だと思う」「必要だと思う」と回答した。性年代別に見ると、男性(82.4%)よりも女性(87.6%)の方が必要だと感じている人が多く、中でも女性60代(90.0%)が多かった。

スマートフォンを持ってから、持つ前と比べて生活は変わったか聞くと、64.7%が「生活がとても良くなった」「良くなった」と答えた。そのように感じている割合は、男性(59.4%)よりも女性(70.0%)が多く、特に女性60代(72.4%)が多かった。

  • スマートフォンを持ってから、持つ前と比べて生活は変わりましたか

スマホを持ってから良くなったことはどのようなことか尋ねると、「わからないことをすぐに調べられるようになった」(55.6%)が最も多く、「知りたい情報を簡単に得られるようになった」(54.1%)、「暇な時間を楽しむことができるようになった」 (38.7%)と続いた。

スマホを使いこなせているか尋ねると、32.6%が「とても使いこなせていると思う」「使いこなせていると思う」と答えた。スマホの利用目的は、「メールの閲覧・送受信」(81.5%)、「通話」(76.8%)など、ガラケー(フィーチャーフォン)でも利用できた機能が上位だが、「メッセンジャーアプリ(LINE)」(79.5%)、「ニュースの閲覧」(68.9%)、「天気予報の閲覧」(68.2%)も多かった。

  • スマホを使いこなせていますか

スマートフォンを使ったキャッシュレス決済について聞くと、74.1%が「キャッシュレス決済をすることがある」、2.3%が「キャッシュレス決済をしたことはあるがやめた」と回答した。合わせると76.4%がキャッシュレス決済経験者であることがわかった。現利用者は、男性60代が83.6%と比較的多かった。

  • 普段、スマートフォンを使ってキャッシュレス決済をしますか

「スマホによって生活がとても良くなった」と回答した女性のスマホ利用目的は、女性全体と比べスマホ機能の利用が多岐にわたっている。特に「インターネットショッピング」(57.6%)、「ポイントアプリ・サービスの利用」(67.1%)、「動画視聴(YouTubeなど)」(51.8%)、「写真/動画撮影」(63.5%)などの利用が多い。コミュニケーションに加え、「娯楽」や「買い物」まで使いこなせている人が、スマホによって生活がとても良くなった、と感じていることがわかった。