聞いてくれ! 俺の買ったゲーミング座椅子が最高なんだ!
リモートワークなどの影響もあり、家で作業する時間が増えている人が増え、その中には正しい姿勢で座るために快適なゲーミングチェアを利用している人も多いハズ。ただ、机を置ける洋室ばかりではないのが日本。和室でなくとも家具の都合で座椅子しか使えない場合もある。とはいえPC作業のときだけでなく読書やゲームプレイといった普段使いもできたほうが便利。そうした目的にぴったりなのが、明光ホームテックの「ゲーミング座椅子NEO」である。というか、実際に筆者が購入し使ってみたところ、非常に便利だったのでオススメしたい欲が高まりこの記事に至ることになったのだ。
ゲーミング座椅子NEO(グリーン) (9,980円)
ゲーミング座椅子NEOは、ゲーミングチェアから足を取っ払って座椅子にしたというよくあるタイプの製品ではない。元から座椅子として設計されているものだ。サイズはW50×D49×H47.5~70cm、座高面19.5cm、重量8.3kgとなっている。そして最大の特徴は、普通の座り方に加えて背面を前に回して抱えるようにし、特殊形状の背もたれに寄りかかれる2WAYスタイルで活用できるところだ。LEDが仕込まれていてピカピカ光るわけでもないのに「ゲーミング」なのは、この状態でゲームプレイするのが快適だからである。なにより普通の座椅子状態でも座り心地が非常に良いので、まずはそちらから紹介しよう。
3カ所のリクライニングで快適な座り方が見つけられる
総合的な座り心地を決める座面などの素材は、主張材はポリエステルでクッション材はウレタンフォーム。通気性がいいのでこのクソ暑い夏でもさほど不快感はなかった。
リクライニングするのは3カ所。背もたれが6段階、背もたれ上部が14段階、座面の前方となるフットレストが14段階となる。背もたれの動きは普通の座椅子と同じなので割愛するが、背もたれが根本と上部の2カ所でリクライニングすることにより背筋を真っ直ぐ伸ばす状態からぐでーんともたれる状態まで、自由に調節できる構造だ。加えて、下部には360度に回転する台座が備わっている。
座椅子も含め椅子で作業する時によくあるのが、臀部を前に滑らせて腰が浮く体勢になること。一見ラクなので、オフィスなどの椅子でもよくやっている人は多いかもしれない。しかしこれは実のところ腰に非常に良くない姿勢であり、将来後悔すること間違いなしなのである。実際後悔している人がここにいます。
しかしこのゲーミング座椅子NEOは、そうなりづらいよう座面の前方が長くなっており立ち上がるフットレストになっている。ここを少しでも立ち上げると足が軽く持ち上げられ前に滑らなくなるため、自然と普通の座り方をするようになるのである。立てれば立てるほど足がラクになり胡座的状態にもしやすいが、座高面が約20cm取られていることもあって関節に余計な負荷が掛かっている感じはしないのだ。仕事の際のビシッとした姿勢から、テレビを見たりゲームを遊んだりとリラックスする姿勢まで自由自在である。また、普通に座る場合は背もたれの膨らみが背筋を伸ばす効果も発揮してくれる。
座面を抱えてのコントローラー使用は便利すぎ
では、一番のウリである「背面抱えゲーミングスタイル(勝手に名付けました)」を使う。背もたれの左右に膨らんでいる部分がリクライニングして、最大でおよそ平らになる状態まで倒れる。この状態で背もたれを抱え込むように座ると、ゲームコントローラーを持った腕の肘を乗せることになる。これが快適で、肩凝りになりそうな負担を感じなくなるのだ。また、通常座椅子スタイルのときに背筋を伸ばしてくれた膨らみがお腹をやんわり支えてくれるため苦しさもない。
ゲームに熱中してくるといつの間にか前傾姿勢という名の猫背になってしまうものだが、両肘を突いている状態のためさほど背中が曲がらないのも利点。また、このスタイルでフットレストを立てると軽く尻のあたりを支えてくれるため背筋が伸びやすくなる。このスタイルでゲームプレイすると、肩や背中、腰への疲れがかなり軽減された感があった。
また、うまく机との高さを調節すればキーボードとマウスを操作するのも問題なく行える。コントローラーを使わないタイプのPCゲームもラクラクであった。ただ自分はプレイしないのでわからないが、FPSのような一瞬の動きが重要なゲームの場合はコントローラー以外はキツいかもしれない。
一緒に買うと便利な継ぎ足とは
ただし、この座椅子を導入するにあたって注意しなければならいことがある。座高面が約20cmあるのは座りやすくてよいのだが、高さのぶんコタツやローテーブルの下に自分の足を入れる部分が狭くなり、組み合わせて使いにくいのだ。そのため、テーブルなどの高さ調節に使う継ぎ足も購入したほうがいいであろう。自分は座椅子を実際に使用したうえで、どれくらいの高さが必要かを測り、この8cm持ち上げてくれる継ぎ足(2,299円)を購入して解決した。あまり高くなってしまうと座椅子非使用時に天板が使いづらくなるので、実際に使ってみてからどのくらい持ち上げるか決めたほうがいいであろう。
買って良かったという気持ちしかない座椅子
ゲーミング座椅子NEOの使い方と実際の使用感をお届けしたわけだが、普段使いの座椅子として快適なうえ、背面抱えゲーミングスタイルでの便利さをわかっていただけたかと思う。ただし、回転のための台座のぶん高さがある。このあたりが気になるかたは店頭で座ってみたほうがいいかもしれない。この高さのおかげで関節にあまり負担をかけず足を組めるのは事実なのだが、やはり置き場などの問題はあるので。とはいえ、高さが問題ないならば普段使いは当然として、リモートワーク&コントローラーをよく使うゲーマーなら、個人的に確実にオススメの座椅子だ。自分でも良い買い物をしたという満足感でいっぱいである。