ニューバランスは9月8日、新作ウォーキングシューズ「UA900」(9,900円)を発表した。同社によると、20代の間でウォーキングが盛り上がっていること踏まえた商品戦略という。同日行われた発表会に参加してきた。
コロナ禍の影響で、在宅ワークのリフレッシュや運動不足解消に「ウォーキングを始めた」という人も多いのでは。筆者もそのひとりだ。
20代の2人に1人がウォーキングをしている
ニューバランスでは、2022年7月に全国の25才〜49才の男女600人を対象に、ウォーキングに関する意識調査を実施。コロナ禍を経て、「以前よりもウォーキングが好きになった」という意見が全体の42.7%を占め、「ウォーキングを習慣的に行っていますか?」という質問に対し、20代の2人に1人が月1回以上のウォーキングをしていることが分かった。「週末にウォーキングしている。路地裏の素敵なお店を発見するのも楽しい」という20代女性も。
また、「『ウォーキングシューズ』というカテゴリーを知っているか」という問いには、全体の78%が「知っている」と回答。しかし、「持っている」と回答した人は18.8%、「履いたことがある」と回答した人も「26.8%」にとどまり、ウォーキング時にウォーキングシューズがあまり履かれていない現状が浮き彫りになった。また、ウォーキングシューズに対して、履き心地(61.7%)、軽さ(38.3%)、ファッション性(18.3%)が重要視されているという調査結果が発表された。
ちなみにランニングシューズは「クッション」「反発性」「通気性・軽量性」を、ウォーキングシューズは「バランス型クッション」「安定性」「適度な重み」を重視して開発されるそうだ。
ニューバランスは、2013年以降9年連続でウォーキングシューズの日本国内販売足数・金額1位を獲得している(矢野経済研究所「YPSスポーツシューズデータ」)。10年以上前から続く定番の「MW/WW880」シリーズなどがその筆頭だ。これらは40代以上が主なターゲットとなっていたが、今回20代がタウンユースでも使えるようなデザインとして「UA900」シリーズが誕生した。
UA900は、ニューバランスの定番にインスパイアされたアッパー(甲部分)デザインで、これまでになかったユニセックス展開となっている。ジェンダーレスなデザインでカップルでリンクコーデを楽しむこともできる。また、ソール部分は、かかと部分は摩耗しにくいラバー、つま先部分は滑りにくいラバーをそれぞれ採用し、お家芸の履き心地・歩きやすさも健在だ。
カラーは、「CT1」(ベージュ)、「CN1」(ネイビー)、「CB1」(ブラック)、「CG1」(グレー)、「CS1」(ホワイト)があり、グレーとホワイトはABC-MART限定カラー。サイズは22.0〜29.0cmの展開となっている。
ウォーキングを楽しんでもらおうと、この日はシューズの履き方も報道陣にレクチャー。「ダブルアイレット」と呼ばれる、靴紐の最上部にある二連の穴を使った結び方が紹介された。片足はいつも通り履き、もう片方を教えてもらった方法で結んでみた。
- (1)靴紐を全体的に緩める
- (2)履いたらつま先を斜め45度くらいにあげて、かかとを3回くらいトントンと地面に当てる
- (3)2連の穴で輪をつくり、紐を反対側の輪に潜らせてから結ぶ
この2連の穴にこんな役割があることを、生まれてはじめて知った。正確な方法で履いてみると、しっかり足の甲の部分までシューズがフィットしているように感じる。「毎回ほどいて結ぶのは面倒かもしれませんが、靴の中で足が滑らなくなるので、マメもできにくくなります。ウォーキングの時にはぜひやってみてくださいね!」と、広報担当者が声をかけてくれた。
実際に少し歩いてみると、着地の時の弾む感じと、つま先にかかる反りにのって体が前に軽く押し出されるような感覚。すごく歩きやすいし、ライド感があって歩くことが楽しい。ファッション性もありながら、流行に左右されないデザインだから長く愛用できそうだ。
自宅や職場の近くで新しいお店を開拓したり、ダイエットや体力づくりにも、気軽に始めやすいウォーキング。まずはお気に入りのウォーキングシューズでモチベーションを上げるのも良いのでは。