東京都中央区の浜離宮恩賜庭園では、今年の栗名月(十三夜)の期間に開園時間を延長し、夜のお月見散歩をテーマにした観月イベントを開催する。10月5日~10日の期間中は、将軍家の別邸としてかつて園内で繰り広げられていた“御庭あそび”をモチーフに、「船上雅楽」や「利き酒会」「お点前付き呈茶」を行う。
江戸時代、栗名月(十三夜)のお月見は十五夜とともに親しまれていたという。中秋の名月として知られている十五夜を「芋名月(いもめいげつ)」、その約一か月後に訪れる十三夜を「栗名月(くりめいげつ)」と呼ぶ。それぞれの時期に収穫し、お供えした作物にちなんで呼ばれている今年の芋名月(十五夜)は9月10日、今年の栗名月(十三夜)は10月8日だ。
その栗名月(十三夜)に合わせて行われる浜離宮恩賜庭園のライトアップイベント「~浜離宮でお月見散歩~将軍の御庭で栗名月を愛でる」は、10月5日~10日の9時21時(最終入園20時30分)に開催される。なお17時以降は安全確保のため立ち入りを制限する区域がある。また、中の御門口は17時に閉門する。中の御門口の最終入園は16時30分。
イベントでは夜の御庭でお月見散歩、船上雅楽、月夜の利き酒会、中島の御茶屋 お月見限定メニュー、お月見スタンプラリーが行われる。
夜の御庭でお月見散歩
「夜の御庭でお月見散歩」は、お月見に合わせて夜の園内をライトアップし、光と影で演出を行う。10月5日~10日、日没~21時の時間帯に実施。
船上雅楽 ※雨天中止
和船に乗った3人の楽人が、かつての将軍が園内で楽しんだと言われる「船上雅楽」を再現する。10月7日~9日、潮入の池(大泉水)で各日3回実施。観覧料は無料。当日自由観覧で、事前予約は不要。
月夜の利き酒会 ※荒天中止
都心に百年の時を経て蘇った酒蔵「東京港醸造」の代表を迎え、満月の意匠が施された「松の御茶屋」で月夜の利き酒を楽しめる。10月7日、8日、松の御茶屋で各日19時~19時45分に開催。参加費は2,000円(入園料別途、3種の日本酒付き)。定員は各日16人で、申込フォームからの事前申込で受け付ける。応募者多数の場合は抽選。
松の御茶屋でお点前拝見 ※荒天中止
特別開放した「松の御茶屋」を会場にお点前を実施する。10月9日10時より10回開催、参加費は1,500円(入園料別途、お抹茶と和菓子付き)。定員は各回10人。中学生以下の方の参加不可。申込フォームからの事前申込が必要となる。応募者多数の場合は抽選。
中島の御茶屋 お月見限定メニュー
園内随一の絶景を誇る中島の御茶屋は営業時間を20時30分まで延長する。お月見をイメージした期間限定和菓子のほか、日本酒と和三盆をが楽しめる特別メニューを数量限定で用意する。限定メニューの提供は10月5日~10日、昼の部は9時~16時30分(ラストオーダー16時)、夜の部は17時30分~20時30分(ラストオーダー20時)。
お月見スタンプラリー
向島百花園(東京都墨田区)の観月イベント「月見の会(9月9日~11日)」と浜離宮恩賜庭園の観月イベント「浜離宮でお月見散歩(10月5日~10日)」の両会場で、「お月見スタンプラリー」を開催する。
各会場でイベント期間中にのみ捺印できる「芋ウサギスタンプ(向島百花園)」「栗ウサギスタンプ(浜離宮恩賜庭園)」を専用台紙に2つ集めて浜離宮恩賜庭園で提示すると記念品がプレゼントされる。
なお専用台紙は向島百花園「月見の会(9月9日~11日)」で配布。また、記念品のお渡しは「浜離宮でお月見散歩」開催期間中(10月5日~10日)に限る。専用台紙、記念品のお渡しはお一人様1回。