ファーウェイのスマートウォッチは高機能モデルからコスパモデルまで、幅広いバリエーションで人気です。モデルによって搭載する機能は異なりますが、いずれも専用のスマートフォンアプリ「HUAWEI Health」と連携する点は共通。

このHUAWEI Healthアプリに最近「ヘルスケアコミュニティ」機能が搭載されました。この機能、高齢者問題に対する有効策のひとつになるかもしれません。今回、ファーウェイ・ジャパンは「加齢」をテーマにプレス向けイベントを開催。40代以上のスマートウォッチ活用術などを紹介しました。

  • デザインや機能が異なるファーウェイのスマートウォッチ(一部モデル)。写真のほかにも、ランナー向けの「HUAWEI WATCH GT Runner」、Wi-FiやNFCといった通信に対応した「WATCH」シリーズなど、種類が豊富です

スマートウォッチで自立寿命を延ばす

イベントでは、東北大学の特任教授であり「スマート・エイジング」を提唱する村田アソシエイツ代表取締役の村田裕之氏が登壇。「人生100年時代を乗り切る『スマート・エイジング』の秘訣とスマートウォッチ活用法」を語りました。

  • 東北大学の特任教授で村田アソシエイツ代表取締役の村田裕之氏。女性専用フィットネスクラブ「カーブス」を日本に紹介した人物で、著書に「スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣(徳間書店)」などがあります

内閣府のデータ(2021年)によると、日本の高齢化率は29.1%。人口の3割近くが高齢者。医療技術の進歩で今後も寿命は延び、高齢者の割合は増え続ける見通しです。65歳以上の高齢者は毎年50万人単位で増えているのに対し、労働人口は毎年70万人前後も減っているという衝撃的なデータもあるそうです。介護従事者が減るこれからの時代に求められるのは、自立した生活を長く続けられる「要介護時間の最小化」かもしれません。そして、自立して楽しく生活するために重要なのは以下の10項目。

この10項目のうちスマートウォッチがサポートできるのは、黄色くハイライトされた「有酸素運動」「筋トレ」「不眠」の3項目。たとえば、生活習慣病予防に有酸素運動が効果的と知っている人は多いですが、ウォーキングしていても「これくらいの疲れ方でちゃんと運動になっているのかな?」と不安になる人もいるでしょう。

村田氏は「理想的な有酸素運動は最大心拍数の65%となる運動を一日30分以上継続すること」といいます。最大心拍数はだいたい「220-年齢」で計算し、つまり50歳なら『(220-50)×0.65=110.5』といったように、毎分110前後の心拍数での運動が理想的であることがわかりますね。

  • さっそくスマートウォッチを装着して「最適な運動強度」になるまでその場駆け足するマイナビニュース・デジタルの林編集長

  • 2分ほど、その場駆け足すると心拍数が110回/分に到達しました。「思ったより軽い運動負荷だった」(林)とのことなので、心拍数計がないとがんばりすぎてしまうかもしれません

  • 運動の記録には「有酸素運動」と「無酸素運動」の時間も表示してくれます。要介護にならないためには、適度な無酸素運動も重要とのこと

また、60歳以上になると増えるのが睡眠障害。とくに、夜中に起きてしまう中途覚醒や朝早く起きる中途覚醒が多くなります。加齢による睡眠障害の原因はいろいろありますが、そのひとつがストレス。そこで、村田氏はスマートウォッチを利用して自分の睡眠リズムを把握したり、ストレスの度合いをチェックしたりすることも有効だといいます。

  • HUAWEI Healthアプリで睡眠状態をチェック。睡眠の状態が点数化されるほか、結果にあわせたアドバイスも表示してくれます

  • 睡眠障害の原因のひとつといわれているストレス度もスマートウォッチでチェック

遠くの親が元気かわかるヘルスケアコミュニティ機能

スマートウォッチが利用者の健康をサポートするのは当然といえば当然。HUAWEI Healthアプリの新機能「ヘルスケアコミュニティ」は、承認したユーザー同士が相手のスマートウォッチの計測データを閲覧できるというもの。

運動データも公開できるため、仲間と運動データを共有してトレーニングのモチベーションアップに有効です。また、高齢の親とデータを共有すれば、親の健康に問題がないか遠隔地からでもチェックできる安心感があります。

  • ファーウェイのヘルスコミュニティ機能。遠隔地の相手の運動状態や健康状態などがわかります

  • 運動仲間との情報共有や親の健康確認など、用途にあわせて共有する情報を選べます

HUAWEI Healthアプリを利用するスマートウォッチなら、いずれもヘルスケアコミュニティを利用可能。とはいえ、ファーウェイは多くのスマートウォッチを発売しており、どのスマートウォッチを購入すればよいか迷うかもかもしれません。日常使いなら、「HUAWEI Band 7」「HUAWEI WATCH FIT 2」「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」の3モデルに注目してみてください。

  • コストパフォーマンス良好で軽量コンパクトな「HUAWEI Band 7」(公式オンラインストア価格:8,580円)

  • 機能とコストのバランスが取れた「HUAWEI WATCH FIT 2」(公式オンラインストア価格:20,680円)

  • 高級感あるデザインと豊富な機能が魅力の「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」。写真はチタンケースの46mmモデル(公式オンラインストア価格:43,780円)

  • 「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」の43mmモデル(公式オンラインストア価格:54,780円)。こちらはセラミック製のケースを採用したモデル

いかにもスマートウォッチのデザインはちょっと……という人は、円形ケースの「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」がよいでしょう。直径が46mmと43mmの2サイズがあり、ケースにセラミックやチタンを採用するなど高級感ある見た目が特徴的です。もちろん機能も充実しており、心拍数モニタはもちろん、血中酸素レベルも計測可能。GPS、スピーカー、マイクを内蔵しているので、スマートウォッチだけでランニングしたい人や、スマートウォッチで通話したい人のニーズにも応えてくれます。

もう少しコストを抑えたい場合は「HUAWEI Band 7」や「HUAWEI WATCH FIT 2」が候補になります。この2モデルは見た目が似ていますが、HUAWEI WATCH FIT 2のみGPSとオーディオ機能に対応。スマートフォンを持たずにランニングをしたり、スマートフォンで通話をしたりする場合はHUAWEI WATCH FIT 2が選択肢となるでしょう。一方、HUAWEI Band 7は軽量スリムで装着感がよく、通常使用ならバッテリーが約14日間も持つメリットがあります。

筆者が気に入っているのは、ファーウェイのスマートウォッチ全般に共通するバッテリー持ちの長さ。スマートウォッチで睡眠をモニタリングするユーザーも増えていますが、充電タイミングに迷います。ここで紹介した3モデルは、通常使用の場合、HUAWEI WATCH GT 3 ProとHUAWEI Band 7は約14日間、HUAWEI WATCH FIT 2は約10日間のロングバッテリーライフです。自分の生活スタイルにあわせた機能やスタイルの製品をチェックしてみてはいかがでしょうか。