米Intelは9月8日(現地時間)、Arc Aシリーズのデスクトップ向けディスクリートGPUのスペックを公開した。
今回新たに仕様が公開されたのは、上位のArc A770/A750とミドルクラス向けのArc A580だ。同社は、モバイル向けと同様にデスクトップ向けにもA3xx/A5xx/A7xxのナンバリングを採用しており、第2四半期(4〜6月)にエントリークラス向けのA3xxの販売を中国から開始した。日本でもASRockが「ASRock Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC」を9月中旬以降から販売開始する予定だ。今回スペックが明らかになった上位および普及帯向けは、夏後半以降にグローバル展開する予定となっている。
最上位の「Intel Arc A770」は、8GBメモリと16GBメモリの選択をサポートする。
- Intel Arc A770
- Xeコア:32基
- レイトレーシングユニット:32基
- XMXエンジン:512基
- 動作クロック:2,100MHz
- メモリ:8GB/16GB(GDDR6)
- メモリバス幅:560Gbps
動作クロックの数値は、ワークロードが異なる様々なゲームにおける動作クロックの変動から割り出しており、スペックに関するQ&Aでトム・ピーターソン氏(Intelフェロー)は「典型的な環境で典型的なアプリケーションにおける典型的なクロック動作」と説明している。「2,100MHzという表記は、ほとんどのゲームにおいてゲームプレイの半分はそれより速いクロックで、残る半分は遅いクロックで動作することを伝えます」(ピーターソン氏)。
- Intel Arc A750
- Xeコア:28基
- レイトレーシングユニット:28基
- XMXエンジン:448基
- 動作クロック:2,050MHz
- メモリ:8GB(GDDR6)
- メモリバス幅:512Gbps
Intelは7月に、Arc A750とNVIDIAのGeForce RTX 3060を比べる性能デモを披露している。
- Intel Arc A580
- Xeコア:24基
- レイトレーシングユニット:24基
- XMXエンジン:384基
- 動作クロック:1,700MHz
- メモリ:8GB(GDDR6)
- メモリバス幅:512Gbps
AIC(Add-In Card)パートナーから搭載カードが登場するほか、IntelもIBC(Intel branded card)で搭載ビデオカードを"Limited Edition"として提供する。AICパートナーの多くはA770搭載カードに8GBメモリを選択する見通しだが、Intelの「A770 Limited Edition Desktop Graphics Card」は16GBメモリを搭載する。TDPは225W。