パナソニックがオンライン開催した「お子様のための歯磨きセミナー」、そこで紹介されたアンケートによると、9割のママが子どもの歯磨きに対する不安を感じたことがあるそうです。小児科歯科医の三木崇裕さんとタレントの優木まおみさんが、子どもの歯磨きのコツなどについて語りました。

  • 子どもの歯磨き、なかなか上手になりませんよね

乳歯と永久歯が生え変わる時期は歯磨きが大変

我が家にも小学校低学年の子どもがいますが、なかなか上手に歯を磨けず、かかりつけの歯科医でときどき歯磨き指導を受けています。それでも一人では磨き残しがあり、毎回歯磨きのチェックが必要です。

大事なことだと分かっていても、これが手間なんですよね……。子どもの歯磨きへの不安を抱えているのは筆者だけではありませんでした。パナソニックが小学校低学年の子どもを持つ全国のママ100名を対象に「こどもの歯磨き事情」について調査を行ったところ、「ひとり磨きをきちんとできているか、不安に感じる」という質問に対して「とても不安」「やや不安」と回答した人は90%にのぼります。

さらに、「磨き残しがないか、毎回チェックする」「たまにチェックする」という人はあわせて66%。多くのママが子どもの歯磨きを毎回チェックしているようです。

  • ほとんどのママが子どもの歯磨きに不安を感じています

  • 子どもの雑な歯磨きは気になりますよね

  • 左から、パナソニック ビューティ・パーソナルケア事業部 国内マーケティング部 パーソナルマーケティング 企画課 市川央さん、タレントの優木まおみさん、小児歯科専門医の三木崇裕先生

2児の母でもある優木まおみさんは「8歳と5歳の娘がいます。5歳の娘はまだ私が抱っこして磨くという感覚が残っているので歯を見せてくれますが、お姉ちゃんのほうは面倒なのか口の中を見せてくれなくなりました」と話します。

それを受けて三木先生は「磨き残しを減らすには、どの歯が抜けてどの歯が生えてきたかを、親がしっかり口の中を見て、そこに対処することが大切です。磨きにくいところは、かかりつけの歯科で磨き方を教わって実践することで汚れを取れると思います」とアドバイス。

三木先生によると、6歳から9歳は口の中の奥行きが変わったり、奥の歯が生えたり、歯の大きさや高さが変わるため磨き残しが出てくる時期なんだそうです。

「一番奥の歯は、低くて見えにくいため汚れが溝に残りがち。歯がでこぼこになっているところは、ブラシが当たっているつもりでも磨けていないことも多いんです。口の中の環境はそれぞれ違うため、そこに合わせて磨くことが大切です」(三木先生)

なるほど、子どもの手や口の小ささだけでなく、乳歯から永久歯への生えかわりという、この時期ならではの事情があるんですね。

  • 三木先生が解説する子どもの歯磨きのポイント

子どもの歯磨きを習慣化させるため、「楽しみながらやることが大事」と三木先生は続けます。例えば、「先に親の歯を子どもに磨いてもらって、次に親が子どもの歯を磨く」「家族そろって一緒に歯を磨いて同じ時間を共有する」などなど。

ほかにも、子どもが楽しくなるツールを使って歯磨きをする手もありそうです。子どもが好きなキャラクターデザインの歯ブラシを使う手もありますが、パナソニックは子ども向けの電動歯ブラシを提案します。

9月1日に発売した子ども向けの本格的な音波振動歯ブラシ「キッズドルツ EW-DK31」は、子どものひとり歯磨き習慣をサポートする電動歯ブラシ。家電量販店での実勢価格は12,100円です。

  • 「キッズドルツ EW-DK31」の青

  • ピンクもラインナップ

事前に自宅で子どもと一緒にキッズドルツを使ったという優木さんは、「パッケージやデザインから気に入ったようで、『使ってみたい』と興味を持ってくれました。子どもは大人っぽいことが好き。大人と同じように電動歯ブラシを使うとなると、興味を持って歯磨きをしていました」とコメントしました。

簡単に使えることが大事、長く使えることを目指す

子どもが持ちやすいように、キッズドルツは軽さや握りやすさを重視。ブラシの先端を長くしたエッジ形状を採用しています。「乳歯から永久歯への生え変わりの時期、歯の高さが異なる口の中でもしっかりブラシが届くようにしました。ヘッドが薄い点も特徴です」と、パナソニックの市川さん。三木先生は「薄いヘッドのものを使えば、必死に口を開けなくても奥までブラシが届くため、負担を減らせます」と解説。

  • 薄いヘッドや「押しつけ防止センサー」を搭載

  • ブラシの先端部分が長くなっています

また、ブラシが歯に強く押しつけられるとブザーで知らせる「押しつけ防止センサー」を搭載しました。歯磨きの力加減が分かるため、ひとり磨きのスキルがアップするといいます。歯や歯ぐきを傷つけないで磨けるようになりそうですね。

「手磨きだと力を入れたほうがよいと思いますが、電動歯ブラシだとそれは間違いで、歯ぐきを守りながら振動で汚れを取っていくのが大事なんだと自然に覚えていけますね」と優木さん。使い方に慣れるとブザーが鳴らなくなるので、達成感もあるといいます。

キッズドルツの振動モードは、ふつう、やさしい、さらにやさしいの3段階。初めて電動歯ブラシを使うときは「さらにやさしい」モードで感覚に慣れてから、好みのモードに調節するとよさそう。振動は横方向に動く「リニア音波振動」です。

「歯ブラシを動かすのではなく、歯に当てるだけで優しくキレイに磨けます。振動幅は1mm以下で細かく、1分間に3万回以上振動します。手磨きよりも磨き残しが少ないですよ」(市川さん)

  • おもちゃみたいなかわいいパッケージ。トータルで歯磨きの楽しさを感じてほしいという狙いがあります

このほか「30秒お知らせタイマー」機能では、約30秒ごとに一時停止して再び動き出し、磨き時間の目安を知らせます。また、約2分ごとに2回一時停止するため、歯磨き時間の感覚をつかめるそうです。

自分で習慣化するために、あえてアプリには非対応

子ども向けの電動歯ブラシというと、アプリと連携してゲーム性を重視したものが登場しています。今回のキッズドルツはアプリ非対応です。

その理由をパナソニックに聞くと、「生え変わり時期のお子さまの複雑な口内環境に適したブラッシングができる機能と、大人向けドルツと同等の高い性能を重視しました。それによって、正しい歯磨きを習慣化させることが大切だと考えました。また、アプリを採用すると、アプリ依存になることも懸念材料でした」とのこと。あえてアプリを使わず、当て方や強さなどを歯ブラシだけで身につけられるようにしたというわけですね。

できるだけコンパクトで軽量な歯ブラシにするために、電源には3.6Vリチウムイオン充電池を採用。充電時間は約17時間、使用時間はフル充電時で約22日間。ブラシを含む本体サイズは約高さ21.6×幅2.7×奥行き3cm、重さは約95g、本体カラーは青とピンクです。

「自分の子どもにむし歯になってほしくない」「しっかり歯を磨けるようになってほしい」という願いを持つ保護者は少なくありません。今まで子ども向けの電動歯ブラシを使ったことがないという人も、子どもと一緒に正しい歯磨き習慣を身につけるツールとして検討してみてはいかがでしょうか。大人も一緒に歯磨きをすることで、家族と過ごす大切な時間にもなりそうです。

大人向けの音波振動歯ブラシも同時発売

このほか、大人向けの「音波振動歯ブラシ(電動歯ブラシ)ドルツ EW-DT72」も同時発売しました。家電量販店の実勢価格は43,780円。新モデルは、歯ブラシを正しい角度で歯に当てると「ライトリング」が青く光るという点が特徴です。歯に強く当てすぎると赤く光るため、力加減も分かります。

  • 音波振動歯ブラシ(電動歯ブラシ)ドルツ EW-DT72

  • 最上位モデル。Bluetooth搭載と「ライトリング」を備えています

歯磨きのモードは5段階。Bluetooth搭載で専用のドルツアプリと連携します。アプリ上では磨きモードを好みの設定にできるほか、歯磨きのレッスン動画や歯にブラシを当てる角度をアシストします。歯周ポケットの汚れをかき出す「ヨコ磨き」と、歯間部の汚れを立体的にキレイにする「タタキ磨き」を備えた「W音波振動」を採用しました。

ブラシを含む本体サイズは約高さ24.1×幅2.9×奥行き3.3cm、重さは約110g。充電時間は約3時間、急いでいるときは6分間充電すれば1回(約2分間)磨けます。フル充電からの使用は約16日間。防水タイプのUSBアダプタを付属するほか、浮きながら充電できる「フロート充電」式を採用しています。

  • 歯周ポケットの汚れをかき出すには、45°の角度で当てて細かく動かすことがポイント

  • 正しい角度で歯に当てると青く光ります

  • 生活感がなくてスタイリッシュなフロート充電式