東急バスと東急は8日、多摩田園都市エリアで自動運転モビリティの実証実験を実施すると発表した。東急バスが全体の取りまとめや警察・関係者との協議を行い、東急は自動運転システムの提供と走行調整を行う。
実証実験の背景について、「多摩田園都市エリアなどの郊外住宅地では、高齢化が進んでいることに加え起伏の多い丘陵地帯が多いことから、移動に関してこれまで以上のきめ細やかなサービスが求められている」と両社は説明。東急が2020年から静岡県内を中心に実証実験を行ってきた遠隔監視型の自動運転技術のノウハウを活用し、多様化する移動に関するニーズへの検証を行うこととした。
実証実験の第1弾は、技術実証を目的として9月13~15日の3日間、横浜市青葉区のすすき野団地で検証を行う。交通量の多い道路や狭い道を最高速度19km/hの自動運転車両が走行することで、一般車両と協調した運行が可能か検証する。
2023年2~3月頃に予定している第2弾では、遠隔監視設備を設置し、一般市民を対象とした試乗会を実施する予定。車両側と沿革側で安全確認に必要な視認性に違いがないかを検証する。あわせて路線バスの乗務員が実施している乗客への案内業務を自動で実施するシステムも開発するという。走行エリアは第1弾と同じく横浜市青葉区すすき野3丁目付近となる。