ボーズは、ユーザーの耳の特性に合わせてノイズキャンセリング効果やサウンドプロファイルを最適化する“CustomTuneテクノロジー”を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds II」を9月29日から順次発売する。価格は36,300円。
予約受付を9月8日に開始。カラーによって発売時期が異なり、トリプルブラックは9月29日発売。ソープストーンは2022年後半に発売予定で、直販サイトでは「11月上旬発売予定」と表示されている。同社は直近の8月末に同製品のティザーと思われる特設サイトを公開しており、今回正式に製品情報が明らかになったかたちだ。
QC Earbuds IIは、現行の完全ワイヤレスイヤホン(TWS)である「Bose QuietComfort Earbuds」(QC Earbuds)とは異なる新しいデザインを採用し、約3分の1まで小型化。交換可能なスタビリティバンドとイヤーチップによる新しい2ピースシステム方式を採用した「Bose Fit Kit」が付属し、「QuietComfortシリーズの代名詞である、1日中使っていられる快適な装着感を実現した」とする。イヤホンの重さは片側6g。
QC Earbuds IIには、パーソナライズされたパフォーマンスと「世界最高のノイズキャンセリング(NC)」を追求した、“CustomTuneテクノロジー”を初めて搭載している。
この機能は、イヤホンをケースから取り外して耳に装着するたびに起動。独自のトーンを再生して、内蔵マイクを使ってユーザーの耳の内部の音響反応を測定し、サウンドとノイズキャンセリング(NC)の両方を0.5秒未満でユーザーに合わせてカスタマイズする。
それぞれの耳の特性にあわせてサウンド周波数プロファイルを最適化し、(音の)ニュアンスや明瞭さ、奥行きを再現。「バランスの取れた、アーティストの意図したサウンド」をユーザーの耳に届けるという。
また、NC信号もユーザーの耳に合わせて調整することで、NC性能を大幅に改善。周囲の同僚の声や、バスの車内の赤ちゃんの泣き声、自宅の生活音など、従来は低減が難しかった周波数に対しても「その存在に気づかないほどの打ち消し効果」を生み出す。さらに周囲のノイズ変化にも継続的に反応して常に最高レベルのNC性能を発揮するとのこと。
このパーソナライズ機能は、自然な外音取り込みを追求したAwareモードや、近くで大きな騒音が発生したときに耳に合わせた最適なレベルでNCを強化するActiveSenseにもはたらく。騒音が発生している間はノイズを打ち消し続け、騒音が収まるともとの外部音取り込み状態に戻るようにした。
マイクは片耳につき内側に1基、外側に3基の計4基を搭載。不要なノイズを検出、測定し、専用のアルゴリズムを搭載した独自の回路に送る。その後、小型トランスデューサーと連携し、システムが正確かつ同等の逆位相信号を1/1,000秒未満で返すことで、劇的なNC効果を発揮するとしている。
Bluetooth 5.3準拠で、コーデックはSBCとAACをサポート。NCアルゴリズムにより改良されたボイスピックアップ機能を備え、モバイルデバイス内蔵の音声アシスタントと連動する。Bose Musicアプリと連携でき、同アプリにはショートカットの設定、NCモード、調整可能なEQなどを装備。今後も順次新しい機能を追加予定だ。
連続再生時間は、イヤホン単体で最大6時間。付属のポケットサイズの充電ケースと組み合わせると最大24時間使える。充電ケースはイヤホンを1時間でフル充電でき、20分充電で最大2時間連続再生できるクイックチャージにも対応。充電ケース本体の充電端子はUSB Type-Cで、3時間でフル充電可能だ。
イヤホン本体は汗や水に強いIPX4の防滴仕様。タッチコントロール対応で、再生/一時停止やスキップ、ボリューム調整、着信応答/通話終了といった操作が行える。
同梱のBose Fit Kitは、耳の輪郭部に密着するスタビリティバンドと、耳の穴を 密閉する円錐型のシリコン製イヤーチップからなる2ピースシステムで、3種類のサイズを用意。イヤーチップとスタビリティバンドの組み合わせは片耳につき9種類。さらに、「Bose Music」アプリを使ってフィットテストを行うことで密閉状態を確認できる。他にも、長さ30cmのUSB-C(C to A)充電ケーブルなどが付属する。