米Boseは9月7日(現地時間)、完全ワイヤレスイヤホンの新製品「Bose QuietComfort Earbuds II」を発表した。ユーザーの耳の形に合わせて装着感や機能をパーソナライズすることで、最高のオーディオとノイズキャンセリング環境を提供する。トリプルブラックとソープストーン(白)の2色を展開。米国では7日にトリプルブラックの予約受け付けを開始し、9月15日に発売する。ソープストーンは年内の販売開始を予定している。
Earbuds IIのイヤホンのサイズは、3×1.7×2.2センチで、重量が各0.22オンス。3.9×2.6×2.7センチで各0.3オンス(8.5グラム)の初代から約3分の1小さくなった。
初代ではイヤーチップとイヤーウイングが一体だったが、Earbuds IIではイヤーチップとスタビリティバンドの2ピースで構成される。それぞれ3つのサイズがあり、イヤーチップ(M)にスタビリティバンド(サイズ1)というように、耳の形状に合わせて9通りの組み合わせからパーソナライズできるようになった。「Bose Music」アプリにフィットテストが用意されており、Earbuds IIのオーディオ性能とノイズキャンセリング性能を引き出せる適切な密閉になっているかを確認できる。
Earbuds IIは4つのマイクを装備する(内側に1つ、外側に3つ)。機能のパーソナライズで重要な役割を果たすのが、Earbuds IIで初登場となるCustomTuneサウンドキャリブレーション技術だ。ケースからイヤホンを取り出して耳に装着するたびに起動し、テスト音を再生して音響反応を測定して、その情報からオーディオとノイズキャンセリング機能を調整する。完了までに要する時間は0.5秒以内だ。
CustomTuneは耳の形状に合わせて音の周波数プロファイルを最適化し、使用するユーザーにとってニュアンス、透明感、深みのあるバランスのとれたオーディオを提供する。ノイズリダクションについても、これまで低減しにくかった周波数帯域をターゲットにした低減が可能になり、例えばホームオフィスで近くにいる家族の声やバスの中の赤ちゃんの泣き声なども効果的にノイズキャンセリングできるという。Boseはオーバーヘッド型を含むあらゆるヘッドホンで「世界最高のノイズキャンセリング」とアピールしている。CustomTuneによってAwareモード(外音取り込み)とActiveSenseも向上し、最適なノイズキャンセリングレベルを維持しながら、より透明で自然なオーディオで周囲の音を伝える。
Bluetooth 5.3に準拠。IPX4の防汗・防水性能を備える。再生時間は最大6時間で、ケースによる3回の充電が可能。20分のクイック充電で最大2時間再生できる。静電容量式タッチコントロールを装備しており、再生・一時停止、音量調整、曲のスキップ、通話の応答・終了などの操作が可能。Bose Musicアプリを使って、ショートカット、ノイズキャンセリングモード、EQ機能などを設定できる。