広島電鉄は、広島市が同社市内線の運賃改定を含む「広島市地域公共交通利便増進実施計画」の認定を国土交通大臣宛に申請したと発表した。
運賃改定の実施予定日は2022年11月1日。計画が認定を受ければ、広島電鉄市内線の普通旅客運賃は本線(白島線以外の区間)が現行の190円から220円、白島線が現行の130円から160円にそれぞれ引上げとなる。定期旅客運賃も本線で約16%、白島線で約23%の値上げとなる。宮島線(鉄道区間)と市内線を乗り継ぐ場合に適用される「鉄軌道連絡割引」も、一部区間で20~30円値上げする。
あわせて広島電鉄、広島バスなど交通事業者7社は、広島市内中心部の路線バスと路面電車を11月1日から220円均一運賃とする共同経営計画を国土交通省宛に提出している。バス・路面電車均一運賃の導入に合わせ、広島電鉄は定期券「広島シティパスワイド」とフリー乗車券「デジタルシティパス」を11月1日より新たに発売予定としている。
「広島シティパスワイド」は、バス190円均一エリア内の路線バスと市内電車が並行する区間の相互利用が可能な定期券「広島シティパス」を見直し、バス220円均一運賃エリア内の路線バスと市内電車全線が利用できるようにした定期券。有効期間1カ月の場合の発売額は通勤1万4,000円・通学1万1,000円。3カ月・6カ月・12カ月定期も販売する。
「デジタルシティパス」は220円均一エリアが最大6時間乗り放題となる乗車券。10~16時に限り利用できる平日券と、時間帯の制限なく6時間利用できる土日祝日券を用意する。発売額はどちらも大人400円・こども200円となる。