クオリティアは9月6日、「オンラインセキュリティに関する調査」の結果を発表した。同調査は7月21日~27日、全国の20歳~59歳の会社員(契約社員、派遣社員含む)または公務員・団体職員で情報システム担当部署に所属する1,000名を対象に、インターネットで実施した。
勤務先のオンラインセキュリティについてどのくらい不安を感じるか尋ねたところ、40.0%が「非常に不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答した。60.0%は「全く不安を感じていない」「あまり不安を感じていない」と答えている。
テレワークの推進で利用頻度が高まっているWeb会議システムやチャットのセキュリティについて、どのくらい不安を感じるか聞いた。「Web会議システムのセキュリティ」では、29.1%が「不安を感じている(計)」、70.9%が「不安を感じていない(計)」と答えた。「チャットのセキュリティ」では、「不安を感じている(計)」は30.6%だった。
社員のオンラインセキュリティ意識についてどのくらい不安を感じるか聞いたところ、51.3%が「不安を感じている」、48.7%が「不安を感じていない」と回答した。
勤務先のオンラインセキュリティ対策(ウイルス対策)について、どのくらい不足していると感じるか聞くと、75.4%が「不足していない(計)」と答えた。不正侵入対策では、28.5%が「不足している(計)」と答えており、情シス担当者の3割近くが、不正侵入防止のための対策をもっと充実させる必要があると考えていることがわかった。
情報漏洩対策では、「不足している(計)」という回答は36.0%だった。災害などによる機器障害対策では、42.0%が「不足している(計)」と答えている。
勤務先のオンラインセキュリティ対策として強化が必要だと思うものを聞いたところ、「パスワードを安全に管理する」(26.0%)が最も高く、「ソフトウェアを常に最新にする」(23.4%)、「顧客データを安全に管理する」(21.3%)、「ユーザーごとに適切なアクセス権を設定する」(21.2%)、「データのバックアップ体制を構築する」(21.0%)と続いた。
見聞きしたことがある勤務先の社員のトンデモ行動を尋ねたところ、1位は「業務と関係ないサイトを閲覧」(28.9%)、2位は「許可されていないソフトを勝手にインストール」(23.1%)、3位は「IDやパスワードのメモをPCに貼り付け」(22.4%)だった。「外出先でPCを開いたまま席外し」(12.4%)、「電車移動中にPC作業」(12.1%)も上位にランクインしている。