メットライフ生命保険は9月2日、「老後を変える全国47都道府県大調査 2022」の結果を発表した。同調査は6月17日~20日、全国の18歳~70代までの男女1万4,900人を対象に、インターネットで実施した。
「今の生活の充実度」について聞いたところ、全体での平均点は60.4点で、過去3年間で年々減少している。「将来の生活への自信」についても全体での平均点は48.7点で、昨年より減少した。
「貯蓄している」「資産運用をしている」と回答した人は、今の生活への充実感(全体平均60.4点)・将来の生活への自信(全体平均48.7点)がいずれも全体平均点を上回った。「老後の友人がいる」「将来やってみたいことがある」と答えた人も、スコアが高い傾向がみられた。
「65歳以降の生活充実度」について尋ねると、14.9%が「とても充実していると思う」「やや充実していると思う」と回答した。41.4%は「あまり充実していないと思う」「全く充実していないと思う」と回答している。年代別でみると、18~19歳は34.1%が「充実していると思う」と答えているが、年代が上がるにつれ「充実していると思う」は減少しており、若い年代の方が、老後の生活に対して期待していることがわかった。
老後生活への希望度を、趣味・活動がある別にみたところ、「充実していると思う」(「とても充実」「やや充実」)と回答した人は、保有資産額にかかわらず、趣味・活動なしの人15pt程度差がつく結果となった。趣味・活動など、"攻める老後"の姿勢で行動している層は、将来への充実度の高さが伺える結果となった。
老後生活における価値観を聞くと、「趣味・活動」がある人の方が、より「前向きに挑戦し続けたい」や「オリジナリティやカスタマイズが大切」と考えている傾向にあった。老後でも現状に満足せず変化をし続け、常に自分らしさを大切にしたいという"攻める老後"の姿勢が伺えるという。
100歳まで生きるとしたらやってみたいことを尋ねたところ、「ある」(23.7%)と回答した人は昨年よりも減少した。特に20~30代が昨年よりも大きく減っている。「ある」の割合が高いのは10代(30.4%)で、60~70代(26.7%)が続いた。やってみたいことの内訳は、「趣味追求」「旅行」が4割近くを占めている。
どんな老後生活を送りたいか聞くと、若い世代は「人とのつながりを重視、幅広い人脈づくりがしたい」と回答する割合が半数近くを占めた。しかし、30代以上からは「人に干渉されずに生きていきたい」と回答する割合が6割を超えている。特に50代では約7割(69.3%)と高かった。
「前向きに挑戦し続けたい」か「ありのままでのんびりと生きたい」かを尋ねたところ、若年層の方が、「前向きに挑戦し続けたい」と回答した割合が多く、意欲的であることがわかったとのこと。