第一三共ヘルスケアは9月2日、「気象病」に関する実態調査の結果を発表した。同調査は7月9日~10日、全国の男女2,350人を対象に、インターネットで実施した。
「気象病による症状」について聞くと、最も多い症状は「頭痛」(67.1%)で、「だるさ」(50.8%)、「気分の落ち込み」(23.6%)が続いた。
1位の「頭痛」の発症経験率について都道府県別に見ると、盆地で寒暖の差が大きい「京都府」(86.1%)が最も高かった。一方、最も低いのは年間を通じて気候が温暖で安定しているといわれている「大阪府」(41.9%)で、隣接しながらも気候の異なる2つの府で対照的な結果となった。
気象による体調の変化として、気分が落ち込んだ経験の有無について聞いたところ、全国平均で54.2%が「ある(とてもある+まあまあある)」と回答した。都道府県別で見ると、全国でも快晴率が低く曇天日数の多い「秋田県」(73.2%)が、最も多かった。一方、最も少ない県は「広島県」(43.9%)となっている。
気象病であることの打ち明けにくさについて聞いた。気象によって体調不良になった際、その原因を職場や学校など周囲に伝えることができるか尋ねると、「伝えにくい(伝えにくいが伝える+伝えにくく伝えられないことがある+伝えにくく伝えられない)」と回答した割合は、全国平均で35.5%だった。
都道府県別に見ると、気象が原因のため周囲に伝えにくく「伝えられないことがある」または「伝えられない」と回答した人は、「山形県」(42.9%)が最も多かった。