ヤフーは9月6日、フィッシングメール対策として、Yahoo! JAPANから配信するメールにBIMI(Brand Indicators for Message Identification)を導入したと発表した。これにより、GmailなどのBIMI対応メールソフトでYahoo! JAPANのアイコンが表示され、正規のメールがひと目でわかるようになる。
BIMIは、企業から配信したメールが正規のメールであるかを、送信ドメインの認証技術であるDMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)が判断し、認証マーク証明書(VMC)によってドメインとアイコンの正当性を保証することで、正規のメールにアイコンを表示する仕組み。フィッシングメールが増加する中、総務省の研究会などで正規のメールの視認性向上が有効な対策として挙げられており、そのひとつとしてBIMIが紹介されている。
BIMIは2021年7月からGmailがシステム対応しており、Yahoo! JAPANから配信するメールをGmail/Google Workspaceで受け取ったユーザーは正規のメールであることを示すアイコンでそれを識別できる。ヤフーが提供する「Yahoo!メール」でもBIMIへのシステム対応を予定しているほか、MacOS/iOS 16のメールアプリも2022年秋に対応を予定。他のメールソフトの対応状況などはBIMIのWebサイトで確認できる。
また、Yahoo! JAPANでBIMIを導入するに至るまでの経緯や技術的な解説を含む記事が、Yahoo! JAPANの技術ブログで公開されている。