8月が終わり、楽しかった夏休みも明けました。受験生のみなさんは、いよいよ受験勉強も追い込みモードになってくる頃でしょう。
それは大学受験、高校受験を控えた学生さんだけでなく、中学受験に臨む小学生も例外ではありません。

現在ツイッターでは、中学受験で立ち塞がる、“あの難題”を楽しく学べる方法が話題になっています。

  • ※画像はイメージです。

中受算数、秋から立体の切断が出るけど、立体苦手な子ほど豆腐や芋をたくさん切らせてあげてほしい。「この3点通って切るには?」とかやりながら「通らなかったー!」ってなってもまた明日切ればいいし失敗も食べられるから問題集解くより絶対楽しい。低学年からできる。芋がおいしい季節なのでぜひ。
(@niwatorihoより引用)

投稿主は元個別指導塾講師の「にわとり(@niwatoriho)」さん。

小学校6年生の秋以降は、模試の範囲に「立体の切断」という難しい問題が出題されるようになるところがありますが、この「立体の切断」が苦手な子ほど、豆腐や芋を切ることで理解を深めてほしいとにわとりさんは訴えます。

つまり、豆腐や野菜などを切る際に「この3点を通って切るにはどう切ったらいいか? 」と考えることで、教科書で図面とにらめっこするよりも体感的に理解しやすいという理屈のようです。

確かに、もし失敗しても食べられるうえに、明日もまたチャレンジできるとなると、やる気を維持したまま勉強が楽しめそう! この実践的な勉強法は5万件のいいねを獲得(9月5日時点)し、たくさんのコメントも寄せられました。

「切り物したら確かに断面とか得意になりそうです」

「これは楽しそう! 娘は数学苦手だった私と同じ匂いがするのでさせてあげよう」

「自分も高校受験の時に立体の問題でとても苦労したので低学年のうちにやってたらなぁと思いました笑笑」

「想像ではなく経験として頭に残るので良いですね! わからない物体を切ってわからない面が出てくるって苦手になるの当たり前ですもんね…」

また、豆腐や芋以外にもこんなものも使えるとコメントが寄せられました。

「紙粘土でも!」

「100均のメラニンスポンジが100円で30個ほど入っているのでおすすめです」

「高校の数学の先生は立体や分数の勉強は羊羹切りながらがおすすめって言ってた」

「ダイコンオススメです」

「今だとこういう時はPCの3Dとかもいいですね」

ツイ主さんに聞いてみた

さすが個別指導塾で講師を務めただけあって、中学受験にあたってとても参考になりそうなアドバイスですよね。今回は、「立体の切断」をより効果的に学ぶために、押さえておくべきコツなどについて、にわとりさんご本人にお聞きしました。

ーー豆腐や芋で教える時に、さらに分かりやすく教えるコツや、気を付けるポイントなどありましたら教えていただけますか?

初めのうちは、醤油や爪楊枝などで指定されている点と点を線で結んであげると、切るところがわかりやすくなります。

受験生はこの時期、この単元だけに時間を割くことができないので、大人が教える必要がありますが、他の学年であれば「この角を削るから、よーく見ててね! 立方体って正方形でできてるのに、ここを切ったら三角形ができたよ! 不思議だねー! 」とか、「1番最初に解けた人が優勝! よーいどん! 」「1番大きい正三角形の切断面を作れた人が優勝! 制限時間は5分! 」のように、楽しい雰囲気の中で、でも、しっかり見たりじっくり考えたりする練習をしていくのがいいと思います。

また、大人が失敗するところを見せたり、「お母さん、失敗しちゃったの食べちゃおー! 」と笑ってみせたりすることで、お子さんが気軽にチャレンジできるようになると思います。

ーー実際、生徒さんや保護者さんにこの方法を教えたりしたことはありますか?

教室で豆腐や芋を切ったことはないのですが、生徒さんと保護者さんにお伝えして、お家で取り組んでいただいたことはあります。

生徒さん自身が図形が苦手だから理解できるようになりたいという意欲を持っていて、実物と問題集を行ったり来たりしていたら、ある日ストンと腑に落ちたみたいです。


親子で一緒に学べるという点も嬉しいポイントですよね♪ 中学受験を予定しているお子さまがいる方は、ぜひトライしてみては?