Shiftallは、自分の声を外に漏らさずにしゃべれるBluetoothマイク「mutalk」(ミュートーク)を製品化。VRゲームやオンライン会議などでの活用を見込んでおり、価格は19,900円。
予約受付を9月2日に開始したが、“数千台仕込んだ”という第一ロット(11~12月頃に出荷予定)は完売。9月4日深夜から、2023年1~2月発送予定分の予約受付を開始している。
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— 株式会社Shiftall (@shiftall_jp) September 4, 2022
自分の声を周りに聞こえにくくするとともに、周囲の騒音もマイクに入りづらくする“防音Bluetoothマイク”。スマートフォンやPC、対応するVRヘッドセットなどとワイヤレスで連携して、オンライン会議やゲームのボイスチャットなどで活用できる。型番は「SVP-OD1W」。
1月の「CES 2022」に合わせて発表した製品で、今回価格や仕様などが正式に決まった。使用感は、山本敦氏による試用機の体験レポートを参照のこと。
静かなオフィスやカフェなどのオープンスペースで電話会議をすると、周りに迷惑をかけてしまったり、情報漏洩のおそれがある。また、VRゲームやオンラインゲームでボイスチャットをしているときに、ヒートアップして大声が出てしまうこともあるが、mutalkを使うことで安価に、かつ省スペースでこうした課題を解決できるとする。
mutalkはヘルムホルツ共鳴器の原理を利用することで、小型サイズながら-20dB以上の大幅な消音効果を実現。静かなカフェ程度の騒音環境で電話会議を行った場合、すぐ隣の席に座っていても、何を話しているのか聞き取れないレベルに減音されるという。音量が大きくなりがちで、聞かされると不快な「叫び声」などの高音域(1,600Hz〜2,000Hz)帯では、-30dB程度の消音効果があるとのこと。なお、鼻濁音が伝わりづらいため、普段の話し声とは若干違った印象になる場合があるそうだ。
スマートフォンやPCと接続して、ワイヤレスヘッドセットとして利用可能。音は外に漏れない仕組みになっており、話したいときだけ口に当てて会話できる。アプリなどでミュートボタンを押す必要はなく、口元を上に向けて机に置くことで自動的にマイクがミュートし、持ち上げるとミュート解除する。Bluetooth 5.1に準拠し、対応プロファイルはHSPとHFP。
スマートフォンでは、Bluetoothマイクとイヤホンを別々のデバイスで動かすことができないが、mutalkは下部に3.5mmミニプラグのイヤホンジャックを備えており、別途用意したイヤホンをつなげられる。
また、オンラインゲームやVRなどでの利用を想定し、着脱可能な専用バンドを同梱。口の前にmutalkを固定し、コントローラーを利用してゲーム配信を行ったり、PCでタイピングしたり、メモを取ったりしながらハンズフリー通話できる。
連続動作時間は8時間で、USB Type-C充電に対応。充電時間は約1時間。マイクの入力感度は-51dB±3.5dB、周波数帯域は100Hz-10,000Hz。対応OSは、PCがWindows 10以降と、macOS 10.13以降。iOS/iPadOS 13.4以降や、Android 10以降のモバイルデバイスでも利用できる。
本体サイズは123×67×107.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重さは183g。マウスパッド、吸湿クッション、ヘッドバンド、USBケーブルなどが付属する。