声優の日高のり子が、テレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』(木曜20:00~)の8日に放送される第9話、15日に放送される最終話に出演する。

  • 日高のり子=テレビ朝日提供

上川隆也演じるマイペースで空気を読まない刑事・糸村聡が、遺留品から事件を解決していく同作。2週連続で届ける最終章で糸村たちが挑むのは、神崎莉緒(栗山千明)と親交の深い後輩で、京都府警組織犯罪対策二課の刑事・氷室翔太(崎山つばさ)が殺害された事件。彼はインサイダー情報を不正売買しているダークウェブサイトの組織“土竜(もぐら)”を追っていたことが判明。さらに氷室は過去のある事件の捜査資料を頻繁に閲覧していたことも分かる。2つの事件にはいったいどんな関わりがあるのか。そんな中、糸村は氷室が所持していた金のチェーンが気にかかるも、それが何なのか見当もつかない。そんな中、氷室が事件の2日前に舞妓・葉月(森日菜美)に会っていたことが発覚。糸村たちは事情を聴くため、葉月が暮らす置屋を訪れる。

今回日高が演じるのは、葉月を預かる置屋の女将・江本みどり。置屋は舞妓たちを育てる家のような場で、女将はそこに住み込む舞妓や芸妓たちからお母さんと慕われる存在だ。みどりは芸妓への“襟替え”を間近に控えた葉月を守ろうとしているのか糸村たちを警戒するが、複雑な心情を秘めている様子が垣間見える。一体彼女は何を知っているのか。

日高は国民的アニメ『タッチ』浅倉南役のほか、映画『となりのトトロ』草壁サツキ役、『らんま1/2』天道あかね役、『名探偵コナン』世良真純役などを務める大御所声優。今回は祇園の伝統を守ってきた女性として和服を着こなし、貫録とたおやかさを同居させた佇まいで『遺留捜査』の世界に降り立つ。

アニメファンとして知られる主演の上川は2020年、ドラマスペシャル『検事・佐方~恨みを刻む~』の配信トークイベントが開催された際、『タッチ』で主人公の上杉達也役を務めた声優・三ツ矢雄二と初対面し大感激していたが、今回は日高と初めて映像上で演技を交わすという幸せなシチュエーションに感動していた。

最終章には日高のほか、大ベテラン・高橋英樹が物語の鍵を握る最重要人物・物部泰弘役で登場。『機界戦隊ゼンカイジャー』(21年~22年)のヒロイン役で知られる森、2.5次元舞台からブレークした若手俳優・崎山らもゲストとして名を連ねている。