2022年9月発売予定のG-SHOCKおよびEDIFICEの新製品が公開されたので、その情報を実機写真とともにお届けする。G-SHOCKがすこぶる充実している点に注目だ。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大しだいでは発売時期が変更となる可能性がある点に注意いただきたい。
G-SHOCKから久々の完全新作「GA-B001」登場!
G-SHOCKから、Bluetoothによるモバイルリンク機能を搭載した新モデル「GA-B001」シリーズと「DW-B5600」シリーズが登場。
「GA-B001」は、上下別々のベゼルから構成されたデザインの完全新作。円形のインデックスや9時位置のディスク針など、従来のG-SHOCK樹脂ケースモデルにはなかったデザインも目を引く。
カラーは定番のブラック「GA-B001-1AJF」とオレンジの「GA-B001-4AJF」(ともに各17,600円)に加え、スケルトン樹脂ケースのブラック「GA-B001G-1AJF」とターコイズブルーの「GA-B001G-2AJF」(ともに各19,800円)をラインナップ。ケースサイズは42.5×46.0×13.8mm、重量は51g。駆動は電池式で、電池寿命は約2年。
そして、同じくBluetoothによるモバイルリンク機能を搭載した新作「DW-B5600」も登場。カラーはすべてスケルトンでブラックの「DW-B5600G-1JF」、ターコイズブルーの「DW-B5600G-2JF」、ホワイトの「DW-B5600G-7JF」(3モデルとも各15,400円)。
ケースサイズは48.9×42.8×13.4mm、重量は55g。駆動は電池式で、電池寿命は約3年。
両シリーズともスマートフォンアプリ「CASIO WATCHES」を使用することで、時刻自動取得に加え世界300都市の時刻設定が可能だ。また、アプリ内の情報更新(新製品情報など)を時計の表示で知らせる「アプリインフォメーション」機能もある。
そのほか、ホームタイムの都市入替機能 ダブルLEDライト、残照機能、残照時間切替(1.5秒/3秒)付き)、LCD 部用LEDバックライト(スーパーイルミネーター、残照機能、残照時間切替(1.5秒/3秒)などを搭載する。
グラフィティの進化とG-SHOCKの進化を込めた「Street Spirit Series」
ストリートカルチャーとの強い結びつき。それはほかの時計ブランドと大きく異なる、G-SHOCKならではの強力な個性だ。
「Street Spirit Series」は、そのストリートカルチャーをリスペクト。時計全体にグラフィティをプリントすることに加え、グラフィティのライティングスタイルの進化をG-SHOCKのモデル進化と併せて表現した。
ベースモデルは、スクエアケースの「DW-5000」、ビッグケースの「GA-110」と「GX-56」、メタルカバードの「GM-5600」と「GM-2100」の計5モデル。各モデルとも、機能や性能はベースモデルと同様。
価格は「DW-5000SS-1JR」が26,400円、「GA-110SS-1AJR」が24,200円、「GX-56SS-1JR」が28,600円、「GM-5600SS-1JR」が34,100円、「GM-2100SS-1AJR」が38,500円。
七転び八起は不屈のタフネス! 達磨デザインの「DW-6900GDA-9JR」「GM-6900GDA-9JR」
日本の縁起物「達磨(だるま)」をデザインモチーフにしたモデルが登場。G-SHOCKのアイデンティティであるタフネスの精神と、達磨の「七転八起」のイメージを重ねて表現した。
ベースモデルは、フロントボタンと3連の円形液晶窓がトレードマークの「DW-6900」と、そのメタルカバードモデル「GM-6900」だ。幸運や豊かさの象徴でもあるゴールドをベースに、フェイス全体で達磨の顔を表現した。なお、ケースバックにも達磨を刻印。バックライト点灯時には、メインの液晶に「鼻と口ひげ」が浮かび上がるのもユニークだ。
達磨のデザインは、東京を拠点にグラフィティからアパレルまでさまざまな手法を用いて活動するレーベル「BlackEyePatch(ブラックアイパッチ)」の手によるもの。製品にはBlackEyePatchがデザインしたスペシャルボックスが付属する。
両モデルとも電池駆動(電池寿命2年)など、機能と性能は各ベースモデルと同様。価格は「DW-6900GDA-9JR」が19,250円、「GM-6900GDA-9JR」が29,700円。
定番モデルがスポーティーなカラーで登場!「DW-5610SC-2JF」「GA-2110SC-4AJF」
スポーツシーンで人気のカラーを組み合わせたモデル、「DW-5610SC-2JF」と「GA-2110SC-4AJF」が登場。2色成形ベゼルを採用し、大胆な色の組み合わせでスポーティーかつカラフルに仕上げた。
ベースモデルは定番の「DW-5610」と、オクタゴンベゼルの「GA-2110」。両モデルとも、電池駆動など機能と性能はベースモデルと同様だ。価格は、DW-5610SC-2JFが13,200円、GA-2110SC-4AJFが15,950円。
デザインのイメージはミスプリント! 印刷業界のタブーに挑むタフネス「DWE-5600PR」
「DWE-5600PR-2JR」のデザインは、印刷ミスで起こる版ズレをモチーフにしている。シアンとマゼンタのコンポジットで2色印刷の雰囲気をデザインしているところに、印刷の知識がある人はニヤリとするだろう。ちなみにトンボ部分は裁ち落とされているようだ。ベースカラーはマットなスケルトンブルー。
実際にはこの2版で版ズレを起こすことはないし、今や2色印刷自体が(4色印刷でもコストが同じなので)ほぼないのだが、あくまでデザインということで細かいことは言いっこなし。
ベースモデルの「DWE-5600」は、G-SHOCKのケース(ベゼルカバー)やバンド、ダイヤルのカラーをカスタムしてオンラインでオーダーできるサービス「MY G-SHOCK」でも使用されているモデル。カーボンコアガード構造を利用した衝撃吸収構造とスライドレバーで容易にバンド着脱が可能な最新の5600シリーズだ。
その利点を生かして、本製品にも交換用のベゼルカバーとバンドが付属。こちらのカラーはホワイトで、印刷前の白紙をイメージしているようにも見える。駆動は電池式で、電池寿命は約2年。価格は23,100円。
EDIFICE SOSPENSIONE Honda Racing Red Edition「EQB-2000HR-1AJR」
最後に紹介するのは、EDIFICEのスペシャルモデル。鈴鹿サーキットの60周年を記念したEDIFICEとHonda Racingのコラボレーションモデル、EDIFICE SOSPENSIONE Honda Racing Red Edition「EQB-2000HR-1AJR」だ。
ベースモデルは、2022年8月発売の新製品として紹介したEDIFICEソスペンシオーネ「EQB-2000」。レーシングカーのダブルウィッシュボーン式サスペンションに着想を得てデザインされ、ソスペンシオーネ(サスペンション)の名の由来にもなっているXフレームを、Honda赤バッジに使われる実際の塗料で塗装した。
ちなみにホンダの赤バッジとは、RA271などのホンダレーシングカーと、市販車では「タイプR」にのみ装備される特別なもの。まさにホンダのレーシングスピリットを象徴する存在だ。そのほか、Hondaロゴ、Honda Racingロゴをケース、バンド、遊環、裏ぶたに配置。裏ぶたには鈴鹿サーキット60周年を祝うロゴも刻印されている。
ケースサイズは55.6×47.8×10.8mm。ケース素材はステンレス。全体の重さは96g。黒を基調に赤のコントラストが映えるカラーリングは、Honda NSX GT3のイメージ。ステンレスケースにはブラックIPを使用、風防は内面反射防止サファイアガラス。バンドの素材は、タイプRの内装にも使われているアルカンターラを使用。柔軟性と耐久性、通気性が高く、手入れもしやすい。
タフソーラー駆動をはじめ、Bluetoothによるモバイルリンク機能(約300都市から簡単に設定できるワールドタイム、1/1000秒のストップウオッチ計測データをスマートフォンに転送し、アプリ上で一覧表示)など、機能や性能はベースモデル同様。価格は77,000円。