2024年に1万円、5000円、1000円の新紙幣発行が決定しています。新紙幣発行の発表が新元号「令和」の発表の直後だったこともあり、2019年の発表当時は大きな話題を呼びましたね。

そんな中、「おやさい妖精さん」の作品を毎週投稿しているイラストレーターのぽん吉(@PonkichiM)さんがシェアしたのは、ある意味“理想”のお札でした。

#多分私しかやってない 柴犬が好きだから、頑張って柴犬の お札を描いて作りました。(@PonkichiMより引用)

大好きな柴犬をお札に描いたというぽん吉さん。シェアしたお札は3種類。

  • (@PonkichiMより引用)

「日本柴銀行」発行の1000円札と、

  • (@PonkichiMより引用)

「日本豆柴銀行」発行の500円札。

  • (@PonkichiMより引用)

「日本柴銀行」発行の800円札です。

柴犬の可愛らしさや細部の緻密な描写はもちろんのこと、柴犬の「足印」が押されていたり、現実には存在しない500円札や800円札だったりするところに遊び心を感じます。

しっかりと「すかし」まで入っているところにも注目。「柴銀行」「豆柴銀行」といいながら、すかしはポメラニアンというところが、なんともお茶目ですよね。

この投稿に対しリプライや引用リツイートでは、「か、かわいすぎて呼吸が乱れました…。フゥ、フゥ…。」「これが国で採用されたらきっとさらに平和になる」「新札これがよかったなぁ…」など、「可愛い」「このお札を使いたい!」というコメントが殺到。

「秋田犬お願いします!」というリクエストや「南アフリカはアニマル紙幣ですよ」といった声もありました。

7.1万いいね(9月2日時点)と大きな反響を呼んだ「柴犬のお札」は、どのようにして生まれたのでしょうか。制作者のぽん吉さんに作ったきっかけなどをうかがいました。

「柴犬のお札」、投稿者に聞いてみた

――このお札を作ったきっかけは??

日本の紙幣で、日本の方に親しみのある動物といえば柴犬が最初に思いついたのと、私自身柴犬が大好きで、楽しく描きました。

柴犬の紙幣なら使う側の気も和らぎますし、言葉で発しなくても店員さんに「ありがとう」という気持ちがほんの少し伝わる。そんなデザインになるよう心がけました。

3000円のお買い物なら「3柴になります」「3柴はいりまーす!」というやりとりも生まれそうで。

美しく繊細な模様や細かな描き込みなど、紙幣は職人の方が作る美術品という印象が強いので、少しでもその美しさに近いデザインと描き込みになるように頑張りました。

――柴犬以外にもさまざまな動物が描かれています。

「1000円」の左下に飛んでいるモモンガは、北海道に生息する「エゾモモンガ」です。

アイヌの人々から子守をする神としてあがめられてきたとのことで、日常のお買い物で人から人へと優しく飛び交うイメージとしてデザインしました。

――「すかし」まで再現されていますね。

「すかし」にポメラニアンを描いた理由は、特に意味はなく、「誰も気が付かないかもな」というぐらいに薄くして、見つけた方に喜んでもらえればという遊び心でした。

予想以上に多くの方が気付いてくれて、コメントで報告もいただけたのが嬉しかったです。


なお、雑貨ブランド「FurBaby」のオンラインストアでは、この柴犬のお札をモチーフにしたグッズも販売中だそう。「このお札が欲しい!」と思った方は、せめてグッズで気分を味わってみてはいかがででしょうか。