9月3日は「秋の睡眠の日」。残暑や気温の変化に悩まされるこの時期、みなさんはよく眠れていますか? 今回は、寝具メーカーの西川が展開するサービス「ねむりの相談所」をご紹介! 睡眠の質を測定・解析できる同サービスを体験すると同時に、眠りのプロに快眠のコツを伝授してもらいました。

  • 寝具メーカーの西川が展開する快眠コンサルティングサービス「ねむりの相談所」に行ってきた

■「ねむりの相談所」とは?

寝具メーカー西川が提供する「ねむりの相談所」は、睡眠についてのアドバイスを行う快眠コンサルティングサービス。現在、全国55カ所で展開中です。眠りや寝室環境の測定・解析結果に基づき、専門知識をもつスリープマスターが、相談者一人ひとりにあったサポートを行っています。

  • 寝具メーカー西川が提供する「ねむりの相談所」は、睡眠改善のアドバイスを行うサービス

サービスの流れとしては、はじめに「スリープマスター」が、眠りの悩みをヒアリング。平均睡眠時間や日々の生活習慣、寝室環境など、コンサルティングシート・睡眠質問表に沿って悩みをひも解いていきます。

  • 左が日中の活動量や寝ている時の寝姿勢を測る「活動量計」、右がセンサーで寝室の温度・湿度・照度・音圧を測定する「寝室チェックシステム」

次に、より詳しく相談者の睡眠環境を調べるために、2種類の専用計測機器を用いて「眠りの状態」と「寝室環境」を計測します(測定機器貸出料金:各1,100円)。

1つは日中の活動量や寝ている時の寝姿勢を測る「活動量計」。お風呂に入る時以外は腰のあたりにつけて過ごします。もう1つは、センサーで寝室の温度・湿度・照度・音圧を測定する「寝室チェックシステム」。こちらは寝る時、枕もとにおいて使用します。

  • 日中の活動量や寝姿勢などを計測する専用の活動量計は1~2週間、腰部分に装着して日常を過ごす

これらをの機器を自宅に持ち帰り、1~2週間ほど生活してから再び来店。機器返却と同時に測定結果の解析をしながら、快眠環境の整え方、さらに必要であれば寝具選びを提案してもらいます。

筆者も実際に眠りの計測を実施。2種類の機器を使用して生活を送ること約1週間、データがたまったところで日本橋西川を訪れることに!

  • 日本橋西川

■睡眠の質をみてもらった!

今回、相談にのってもらったのは「スリープマスター」の大塚新さん。「スリープマスター」は、睡眠科学の専門研修を修了した人にだけ贈られる、いわゆる"眠りのプロ"の称号です。

睡眠解析

はじめに「活動量計」のデータをもとに、睡眠解析をみていきましょう。ここでわかるのは、活動量、睡眠時間、体の向き、寝返り回数など。よく眠れた日とそうでない日を見比べるなどしながら、自身の眠りを可視化していきます。

  • 累計データ。測定結果は5段階で評価される

筆者の睡眠の質はと言うと……前半はぐっすり眠り、後半は徐々に覚醒に近づく、非常に理想的な睡眠パターンの持ち主だそう。1週間に2~3日以上の割合で"安定した睡眠の日"があり、総合的に「心地よく眠れています」と良い評価をゲット。

  • 1日単位のデータ。1日の活動グラフでは、背景が灰色の部分が就寝中、赤い棒が布団やベッドに入った時間、ピンクの背景が覚醒している時間を示している

人によっては寝返りが多過ぎたり、睡眠時間が短かったりなど眠りの課題が出てくることも。その際は、寝具が合っているか、日々の生活習慣で眠りを妨げていることがないかなど、ヒアリングした内容をもとにアドバイスをするそうです。

寝室チェック

続いては寝室チェック。ここでは、温度・湿度・照度・音圧といった寝室環境をデータでわかりやすく解説してくれます。ちなみに、理想的な夏の室温は25℃、冬は22℃、湿度は50%程度! ただし、これもあくまで目安なので寝られていれば、多少室温や湿度が理想からズレていても問題ないとのこと。

  • 温度・湿度・照度・音圧といった寝室環境に加え、おすすめの寝具もわかっちゃいます

睡眠の質が悪かった日の寝室チェックをすると、「湿度が少し高め」と言うことが判明。たしかにこの日は、体調が悪く寒気を感じたので、除湿モードのタイマーをかけ、エアコンが朝方で切れるような設定に。そのおかげで暑がりの夫がいつもより早く目覚めてしまい、筆者もそれにつられて起床してしまっていました。

そこで、暑がりさんと寒がりさんが一緒に寝る際の解決方法を尋ねると、基本的には暑がりさんに寝室環境をあわせ、寒がりさんは掛け布団で調整するのが良いと教えてもらいました。また、可能であれば湿度が高い日は、エアコンの除湿機能だけでなく扇風機を使って空気を循環させると良いそうです。ただし、エアコンや扇風機の風が直接体に当たらないよう、注意が必要とのこと。

ちなみに、睡眠の質をチェックし、アドバイスをもらうまでの所要時間は約1時間。もし、寝具選びなどを希望する場合は、人によりけりですが、2時間ほどかかる場合があるそうです。

■快眠のコツを聞いてみた

続いては、「あげればキリがない!」と言う"快眠のコツ"。その中でも、今日からすぐにでもできる、代表的なものを大塚さんに教えてもらいました!

  • 大塚さんに快眠のコツを伝授してもらった

1. ナイトルーティンをもつ

大切なのは「お風呂に入って、髪の毛を乾かして、ストレッチをする」など、自分なりのナイトルーティンをもつこと。入眠前の習慣を作ることで、体が勝手に眠ると勘違いし、自動的に眠くなってくれるそうです。ただし、「スマホ・パソコンなどの強い光をみる」「筋トレなどの激しい運動」は、入眠を妨げてしまう可能性があるため、避けるようにしましょう。

2. 湯船につかる

続いての快眠ポイントは「湯船につかること」。寝る前に体温を上げておくことで、放熱が進み、寝つきが良くなると言われています。そこで、就寝の約1時間前までにぬるめのお湯(38~40℃)に、15~20分程度つかるのがおすすめ。

3. 寝る直前の食事や飲酒に注意を!

就寝直前の食事は、消化器官が活発化するため、睡眠が浅くなってしまうそうです。できれば就寝の2~3時間前に食事を済ませ、遅い夕食になる場合は、消化に時間のかかる肉類は控えると良いでしょう。また、アルコール分解にも多くのエネルギーが消費されるので、寝ることにパワーが使えず眠りが浅くなる傾向にあるそうです。食事と同じく、就寝2~3時間前の飲酒は控えましょう。

いずれも今日からできることなので、睡眠に悩む方はぜひ生活に取り入れてみてください。


なお、機器の貸出料金をのぞき相談料自体は無料です。また、サービスを受けた後、寝具の相談をすることもできますが、必ず商品を購入する必要はありません。気軽にお悩み相談からはじめてもOK! そんな便利で手軽なサービス「ねむりの相談所」で、ぜひあなたも快眠のヒントを手に入れてみてはどうでしょう。