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【この記事のエキスパート】
料理ライター:山田 由紀子
栄養・健康関連のコラム執筆やレシピ作成、栄養監修、食生活アドバイスなどを中心に活動するフリーランス管理栄養士。
短大卒業後、栄養士として給食会社で社員食堂や寮の献立作成、給食管理を行う。その後、病院で栄養管理、栄養指導、調理などの業務に従事。在職中に管理栄養士免許を取得。
出産を機にフリーに転向し、保健センターなどで栄養指導・食事相談を行うほか、料理教室や発酵食づくりのワークショップを主催。
フライパン内部の蒸気を逃がさず、効率よく食座に火が通せるフライパンの蓋。必要に応じてあとから購入する方も多いのでは。この記事では、使いやすいフライパンの蓋の選び方とおすすめ商品をご紹介。サーモスやティファールなどの人気メーカー、自立式や抗菌加工のものをピックアップしています。
フライパンの蓋を購入する前に
フライパンの蓋は最初からフライパンとセットで売られているものもありますが、蓋単体でもたくさんの種類の商品が販売されています。蓋のサイズや形状も豊富で、材質も、耐熱ガラスやステンレスなどさまざまです。そこで、フライパンの蓋を購入する前に、ご自宅のフライパンの使い勝手に対応できる蓋の選び方のポイントを知っておきましょう。
料理ライターの山田由紀子さんのアドバイスもご紹介しています。ご自宅のフライパンの蓋を選ぶ際は、参考にしてみてくださいね。
フライパン蓋の選び方
フライパンは、チャーハンや焼きそばを作る、肉を焼くなど日々の調理に欠かせない調理器具です。さらに、蓋さえあればフライパンひとつで炒めものから煮込み料理や蒸し料理などの調理ができて、料理の幅が広がります。ここではフライパン蓋の選び方を見て行きましょう。
主なポイントは下記の4つになります。
【1】蓋のサイズで選ぶ
【2】材質で選ぶ
【3】機能性で選ぶ
【4】メーカーで選ぶ
それぞれ詳しく解説していきますね。
【1】蓋のサイズで選ぶ
自宅で頻繁に使うフライパンにピッタリ合ったサイズの蓋を選びたいという場合には、購入前に使用しているフライパンの直径サイズをあらかじめ測っておく必要があります。その際は、フライパンの底を測るのではなく縁の内側の直径を測ってください。
また、サイズ違いのフライパンをいくつも使用しているなら、複数サイズに対応できるサイズフリーの商品を選ぶとよいでしょう。
【2】材質で選ぶ
フライパンの蓋は、さまざまな材質で作られていて、それぞれに長所や短所があります。材質・素材の特性を知り、使用されている材質で選ぶのもよいでしょう。
ガラス製品
ガラス製の蓋は、蓋全体がガラスかまたは、シリコンや金属などと組みあわせて、中心部分がガラスになっているものがほとんどです。蓋の中央部分が透明なので、調理中の食材の状態が蓋を開けずに確認できます。また、汚れが落としやすく清潔感があるのがメリットです。
ただし、衝撃には弱く重量があるため、取り扱いには注意を払う必要があります。
ステンレス製品
キッチン用品に多く使われているステンレスは、鉄を主成分とする合金です。酸性やアルカリ性に強いため、いろいろな調味料を使う調理器具の素材に適しています。「錆び(ステイン)ない(レス)」名前の由来通り、錆びにくく、さほど重くはなく丈夫なのが特徴です。
また、落下しても割れることはなく、汚れがつきにくく落としやすいので、手入れがかんたんな点もメリットです。
アルミ製品
アルミ製のフライパン蓋の大きなメリットは、軽さです。手軽に素早くフライパンの蓋を開け閉めできるので、調理がらくに行えます。また、安価で購入できるのも嬉しいポイント。
落下しても割れることはありませんが、油が馴染みにくいので焦げてやすい点を考慮しておきましょう。商品によっては、汚れがつきにくいように表面にコーティングが施されているものもあるのでチェックしてみるのもよいでしょう。
シリコン製品
シリコン製の蓋は、熱に強く柔軟性があり軽いので、取り扱いがとてもかんたん。フライパン蓋としてだけではなく、電子レンジでも使用でき、保温や保存する際のラップ代わりにもなり、とても便利です。
また、落し蓋として使う方も多く、さまざまなシーンに活用でき繰り返し使えるので、経済的な点も魅力です。大小さまざま、カラフルな商品も多いので、チェックしてみてください。
鉄製品
鉄製のフライパン蓋のメリットは、耐久性の高さです。鉄を使用した調理器具は、強火で使い続けても傷みにくく、油に強いので揚げ物調理に適しています。
ステンレス製品などよりは錆びやすいのですが、適切で正しいお手入れをすることで錆は防げ、きれいな状態を持続できます。きれいな状態を維持するには、調理後すぐに汚れを落とすのがポイントで、長期的に使用できるのが魅力です。鉄製フライパン蓋には、ガラス窓つきやコーティングがされたものもあります。
【3】機能性で選ぶ
フライパンの蓋は、サイズも大小いろいろあり、素材もさまざまで特徴が異なります。さらになかには、便利機能が付いているフライパン蓋もあるため、ここでは、付随している機能を見て行きましょう。
自立式タイプ
調理中に、フライパンの蓋を一時的に開けた場合、蓋をどこに置いたらよいか困る、という、多くの方が悩む使用中の蓋の置き場所。作業台が汚れているときや蓋が熱くなっていると、蓋を開けたけれど、蓋を直に置くのは避けたい場合があります。そんなときに、役に立つのが、自立できるフライパン蓋です。近年は、蓋のツマミ部分がハンドルタイプで、持ち手がスタンドになっている商品が数多く販売されています。
自立式タイプなら、そのままいつでもどこでも直置きできるので便利です。また、スペースも取らず衛生的。多くの企業が、自立式タイプの蓋を提供していますが、それぞれ素材や形状も違い蓋本体の重さも異なります。そのため、自立した際の安定感や使い勝手はさまざまです。
折りたたみ式タイプ
従来の、フライパン蓋や鍋蓋は、鍋のツマミや持ち手が飛び出しているので、重ねて収納することがかなり困難でした。しかし、昨今はツマミや持ち手部分が改良されて、折りたたみ式タイプのフライパン蓋が登場しています。
同じ様に、持ち手部分だけでなく、フライパンの蓋本体も重ねやすいよう考慮されている商品も出てきています。収納に重点を置くなら、蓋本体の形状も見ながら選ぶとよいでしょう。
フックにかけられるタイプ
フライパンの蓋は、形状的に重ねて収納するのは難しいのですが、フックにかけられるタイプも登場しています。フックにかけられるタイプは、軽い素材を使用した重量の少ないフライパン蓋に多く見られ、壁のフックが収納場所です。すぐに使えて、使用後は壁にかけておくだけなのでとても便利。
また、フックにかけられるタイプのフライパン蓋は、壁にかけてキッチンのインテリアにもなります。見せる収納として、スタイリッシュでおしゃれなデザインのものや、カラフルな色彩のアイテムを選ぶのも楽しい作業です。
多機能タイプ
フライパンの蓋には、各社が工夫を施し、さまざまな便利機能をそなえている商品があります。フライパンの蓋に水挿し口がついていて、蓋を開けずに水を足せるアイテムや菜箸、お玉を置けるものなどはとても便利です。
フライパンを鍋と同じ様に蒸し料理や煮物などに使うことが多いなら、蓋本体か中央部分のガラス窓に蒸気孔のある商品を選ぶのがよいでしょう。蒸気孔のあるものは、調理中にフライパン内の蒸気を逃すため、フライパンのなかの曇りを抑えます。それぞれの機能をよく確かめ、使い勝手のよいものを選びましょう。
ドーム型と傾斜のあるタイプ
ガラス製のドーム型や蓋の上部に傾斜をつけたフライパン蓋は、水滴がフライパンに流れ落ちるので蒸気でなかが曇るのを抑えられます。蒸気孔のある蓋と同様に、ドーム型や傾斜のある蓋は、蒸気が停滞しにくい構造なので、調理中のフライパンのなかが見やすくなります。
調理中にフライパンのなかの状況を確かめながら料理をしたい方には、ドーム型のガラス製フライパン蓋や傾斜のある蓋が向いています。また、蓋に蒸気口があるかどうかも確認しましょう。
【4】メーカーで選ぶ
フライパンの蓋を購入する際は、信頼のおける店舗で選ぶ。または、人気の高いメーカーや自宅で使用しているフライパンのメーカーに合わせるなどの方法があります。ここでは、チェックしておきたい人気メーカーや店舗をご紹介します。
T-fal(ティファール)
ティファールは、世界で初めてふっ素樹脂加工のフライパンを発明した調理器具メーカーです。新しい発想でキズや汚れに強く、さらに熱にも強いコーティングが施したアイテムなど、技術革新にも力を注いでいます。
なかでも、取っ手が取れるシリーズの製品は、かたづけにくいフライパンや鍋、蓋を重ねてスッキリ収納できるのが魅力です。デザインも洗練されていて、取っ手が取れるので調理してそのまま食卓に出せるなど、使い勝手もすぐれています。蓋だけでも購入は可能ですが、ティファール製品の長所を活かすなら、セットで使用するのがよりよいでしょう。
IKEA(イケア)
今から80年ほど前にスウェーデンの町でカタログ通信販売業として誕生したイケア。現在は、世界中の人々に家具や家庭用製品全般を「手ごろな価格・デザイン・心地よさ」で届けていることで知られています。
北欧テーストのオシャレなキッチン用品に興味がある方には、イケアの商品が向いています。イケアのフライパン蓋は、使い勝手を考慮したオシャレでシンプルなデザインが多いのが特徴です。イケアのリアル店舗は、全国どこにでもあるわけではありませんので、公式の通販サイトをチェックしてみるのもよいでしょう。
NITORI(ニトリ)
ニトリは、全国に店舗を展開しているので、足を運んだことがある方も多いのではないでしょうか。多彩な事業を手掛けているニトリは、インテリアやホームファッションに強いイメージですが、食器やキッチン用品なども豊富です。もちろん、フライパンの蓋も、さまざまなアイテムが多彩にラインナップされています。
フライパン蓋は、400~1,300円以内とコスパのよい値段設定が一押しポイントです。店舗数も多く、通販でも購入できるのでチェックしてみるとよいでしょう。
その他、ホームセンターなど
デザイン性より実用性に重点を置く方なら、カインズやコメリ、ビバホームなどのホームセンターで選ぶのもよい方法です。お試しに購入してみたくなる安価な商品から、すぐれた機能性を備えた高価な商品まで多数取り扱っています。
また、各々のホームセンター独自のプライベートブランド商品も販売されているので、良品を見つけるのもよいでしょう。また、プライベートブランド商品のなかには、かなり価格をおさえたものもあるのも一押しポイントです。
料理ライターがアドバイス
フライパン蓋はサイズ合わせが重要
【エキスパートのコメント】
フライパンの蓋をすると、蒸気や熱を逃さないので、食材に火が通りやすくなり、ふっくらとおいしく仕上がります。また、油はねを防いで安全に料理をするのにも役立ちます。選ぶときは、フライパンのサイズに合っていて、密封できるかどうかが重要です。
購入前にフライパンのサイズをきちんと測りましょう。複数のフライパンを持っている方は、サイズフリーか大小2つほど購入するのがおすすめですよ。